2億画素カメラを搭載、新フラグシップモデル「Xiaomi 12T Pro」に触れる
2022年10月にドバイを訪れた際、10月頭に発表されたばかりの「Xiaomi 12T Pro」がショッピングモールに展示されていました。背面のメインカメラは2億画素に到達。明るい場所なら高画質で撮影するとしっかり細かいディテールまで写してくれます。
世界中に販路を広げているXiaomi。2022年10月にドバイを訪れた際、ショッピングモールにXiaomiの店舗を発見。10月頭に発表されたばかりの「Xiaomi 12T Pro」が展示されていました。今最も話題のスマートフォンといえるかもしれません。
Xiaomi 12T ProはSnapdragon 8+ Gen 1を搭載する上位モデルで、ディスプレイは6.67型、1220×2712ピクセルと解像度も高められています。バッテリーは5000mAhで120Wの急速充電に対応、もはやXiaomiの上位モデルは100W以上が当たり前といった感じです。
背面にはトリプルカメラを搭載。メインカメラはついに到達した2億画素。Xiaomiは世界初の1億800万画素カメラを搭載したことでも知られますが、今回の2億画素は実はモトローラに先を抜かれました。とはいえ、グローバルで存在感のあるXiaomiが2億画素カメラを搭載したということで、2023年には他メーカーの追従も増えるかもしれません。なお、超広角は800万画素、そして200万画素のマクロも搭載します。
本体サイズは75.9(幅)×163.1(高さ)×8.6(奥行き)mmと、ディスプレイサイズを考えると一般的。2億画素カメラだからといて出っ張りが大きいということもありませんね。なお重量は205g。ちなみに姉妹機「Xiaomi 12T」は、メインカメラが1億800万画素、プロセッサはDimensity 8100 Ultraを搭載し、他の性能はほぼ同等で202gです。プロセッサの関係でXiaomi 12T Proは8K録画に対応しますが、無印版は4Kまでです。
さて、最近のスマートフォンのカメラは複数の画素を1つにまとめるピクセルビニングでの撮影が標準。Xiaomi 12T Proも2億画素で撮影するにはその他のモードからUltra HDを選びます。すると画面上に「200MP」の表示が現れ、2億画素でそのまま撮影が可能となります。
店内で2億画素で撮影してみました。明るい場所なら高画質で撮影するとしっかり細かいディテールまで写してくれます。デジタルズームを使わず、撮影後に写真の一部を切り抜いてそのまま使った方が仕上がりはよくなります。
なお、本当は2億画素の写真そのものを端末からコピーして紹介したかったのですが、2億画素ともなると写真サイズが大きく、Bluetooth転送にも時間がかかるので諦めました。例えば、今回撮影した写真は49.73MB、約50MBにもなります。これをピクセルビニングして1200万画素相当で撮影した場合は約4MB。2億画素で撮ると10倍以上のサイズになります。
世界初の1億800万画素カメラを搭載したXiaomiの「Mi Note 10」が登場したのは2019年11月でした。それから約3年かけて2億画素のモデルが出てきたことになります。恐らく、今後2〜3年のうちに中国メーカーを中心に2億画素カメラ搭載モデルが次々と出てくるのでしょうね。そうなると1億800万画素カメラがサブ用途として超広角に乗ってくる、なんてことにもなるかもしれません。どこまで高画質化が進んでいくのかが楽しみです。
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