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コラム

売れた? 売れなかった? ショップ店員に聞く2022年の「新型iPhone商戦」元ベテラン店員が教える「そこんとこ」(3/3 ページ)

2022年も「新型iPhone」としてiPhone 14シリーズが登場しました。新たに登場した「iPhone 14 Plus」の発売時期が少し遅かったこと以外を除くと、例年通りの「新型iPhone商戦」になるかと思いきや、そうでもない面もあったようです。携帯電話ショップで働くスタッフに話を聞いてみることにしましょう。

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もう「iPhone頼み」の戦略は取れないのかも

 最後に、iPhoneの売れ行きについてさまざまな話を聞く中で印象的だった店舗スタッフの話を2つほど紹介します。

 以前は、どんなに暇な店舗でも、新しいiPhoneの出る時期だけは忙しさがありました。しかし、今年は大きな店舗でも盛り上がりを感じられませんでした。「新しいiPhoneをプッシュすれば、1〜2カ月ほどは販売台数で困ることはない」という時代はもう終わったんだと思います。

 Androidスマホが全く売れず、うち以外にも(販売台数的に)iPhone頼みという店は多いと思うのですが、iPhoneにも頼れないとなると、≪もっと「売り方」を考えないと(店舗として)生き残れないのかなと……。

 もちろん、iPhone 14シリーズがすごく手頃に買えるキャンペーンがあったとしたら、休憩を入れるタイミングがないほどに忙しくはなるとは思うんですよ。こんな風に話をする時間も取れないと思います。

 でも、最近は主に「転売ヤー」対策もあって、そういう売り方も難しくなってきています。やっぱりiPhoneに依存しないでもやっていける方法を考えるしかないですね。

 法律の改正や販売施策など、買い替えを強く促せるような取り組みがなくても、「iPhoneさえあれば困らない」という時代は、ついに終わってしまったのかもしれません。

曲がり角
iPhoneに頼る販売方法も限界に来ているようです(画像はイメージです)
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