安いだけだと痛い目にあう? 中古スマホでiPhoneよりAndroidの方が“ワナ”が多い理由(2/2 ページ)
安価にスマートフォンを購入する手段として中古での購入が挙げられるが、中古でAndroidスマートフォンの購入を検討しているのなら、注意すべき点が多い。OSのアップデートやサポート期間が機種によって異なる。契約しているキャリアのバンドが合っているかも確認しておきたい。
中古でオススメのAndroidスマートフォンは?
今回、Androidスマートフォンの中古購入にあたっての注意点をまとめたが、残されたサポート期間の短さ、主に通信バンド周りや各種機能について、ユーザーが確認しなければならない点が多い。安く買ったはいいが、思わぬ“ワナ”にはまらぬよう、ここで紹介した事項は覚えておいてほしい。
注意点が多い中古Androidの中でも、しっかり使えるモデルもある。最後に、筆者がオススメしたい中古Androidスマホをご紹介する。
予算3万円で中古端末を検討しているのであれば、旧式ハイエンド端末はGalaxy S10がストレージ容量の大きさ、Android 12へのアップデートとサポート期間の長さを考えるとオススメできる。同等性能の機種よりやや高めではあるが、画面内指紋認証やベゼルレスの画面など、近年主流の機能は一通り抑えていることも、乗り換えに当たってマイナス要素になりにくい。
「HUAWEI Mate 20 Pro」も選択の1つに入る。中古では3万円前後で流通しており、高いカメラ性能や基本スペック、デュアルSIM対応に加え、発売から4年が経過した今もなおセキュリティアップデートが行われている安心感もある。FeliCa非対応である点が惜しい。
ミッドレンジであればPixel 4a 5GがOSアップデート、サポート期間、性能を考えた上でちょうどいいラインとなる。5G通信が不要ならPixel 4aも悪くない選択肢だ。性能を求めるのであれば、Xiaomiの「Mi 11 Lite 5G」もいい選択肢と感じるが、防水性能を備えない点が悩ましい。
高騰するスマートフォン。各種規制緩和もあって自分に合ったものを選べる時代になった今、新品でなくても中古の選択肢は以前よりも増えている。機種変更の検討にあたっては中古でもiPhoneにはない個性を放つAndroidスマートフォンも吟味してみると、思わぬ出会いがあるはずだ。
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