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iPhoneのカメラでやってはいけないこと AIでも補正できないNG例荻窪圭のiPhoneカメラ講座(1/2 ページ)

年々レベルアップするiPhoneのカメラだが、それでもやってはいけないことがある。自由なスマホカメラでさらにきれいな写真を撮るための4つのポイントを確認しよう。

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iPhoneカメラべからず集
iPhoneは逆光に弱い?

 iPhoneのカメラは年々レベルアップしておりまして、まあ何をどうやっても撮れる時代。

 昔は手ブレしない構え方とかシャッターを押すタイミングとかきれいに撮れる構図とかいろいろなノウハウがあったけど、手ブレ補正は付いているし、シャッターを押した瞬間の画像がちゃんと撮れているし(実はこれ、すごい)、どう撮ってもちゃんと撮れるから、むしろ基本なんて無視して好きに撮った方が楽しいよね、多少のムチャはAIが良きに計らってくれるさ、的なレベル。

 その自由さがスマホカメラの良さで、きっちり撮りたい人はカメラを手にしようって感じだと思っているけど、さすがにちょっとこれをやってはアレだな、ってのはある。

自分の指を撮ってはいけない

 何はともあれ、自分の指を撮ってはいけない。

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iPhone12の超広角カメラで。見ての通りハデに指が写っております

 超広角カメラで横位置で撮るとき、持ち方によって指が端っこにかぶっちゃうのだ。なぜかというと、超広角カメラが外側……つまりカメラを持つ手に近いとこに付いているから。

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複数カメラのモデルはどれがどのカメラか覚えておくといい

 ゆえにちゃんと持って撮ろうとすると、指がかぶりやすい。もちろん機種によるわけで、iPhone 14 Proだとこういう事故は起こりづらい。

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機種によってカメラの配置が違うので一概にはいえないのだった

 超広角カメラが端っこについているモデルの人は要注意だ。意外にやらかす。

レンズが汚れたまま撮ってはいけない

 スマホはレンズがむき出しでレンズキャップもないので指で触ったり……指で触るくらいならいいけどその指にポテチの油がついていたり、雨が降っていると水滴がついたり、まあいろいろあるのだけど、ちょっとした汚れだと撮っても気付かなかったりする。

 これなんか、実はレンズが汚れていたのだ。ぱっと見は全然わかんないと思うけど。

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よく見るとレンズの汚れによる影響が部分的に出ている

 どこに影響が出たのかというと、レンズを拭いた後で撮った写真と強い光源のあたりを見比べると分かる。

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汚れを拭いて撮り直したのが右。光源のあたりをみると違いがよく分かる

 普段は気付かなくても夜景のような写真だとちょっとした光の乱れが目立つのだ。時々チェックして拭くべし。

半逆光で撮ってはいけない

 昔から言われているんだけど、iPhoneのアウトカメラは半逆光に弱い。太陽のような強い光源が構図に入っていると分かりやすいけど(ちなみに、太陽に長時間向けてはいけません。熱でやられます)、厄介なのは太陽が構図の外にいるとき。このとき斜め横から入った関係ない光がレンズ内で反射して悪さするのだ。

 これは写真の左外に太陽があったケース。太陽の近くはともかく、古民家に思い切り2本の光の弧がかぶっている。

 ちなみにカメラはiPhone 11 Pro。

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左手の構図の外にある太陽の光のせいで、光の円弧が2つも入ってしまった

 で、こうなったときどうすればいいかというと、ちょっとアングルを変えて、余計な光が入らないアングルを探す、あるいは原因となる光源からの光を遮るように手で隠すってのがあるのでその辺はこちら(関連記事)をご参照ください。

 機種によってレンズが異なるので出方も違う。最新のiPhone 14 Proでも出ちゃうけど、旧機種に比べるといくらか改善されているようだ。

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同じ場所でiPhone 14 Proで撮影

 もう1つ、強い光源には気を付けろで分かりやすいものを。

 いや、夜の神社で古い碑の解説板を撮ろうとしたら、後ろにスポットライトがあって……ってシーンだ。

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夜のスポットライトは難敵。

 すごく暗い場所でちゃんと撮れているだけでもありがたいのだけど、さすがにこれはねってことで少しカメラの位置を下げて光源が入らないようにしてみた。

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ちょっと動いて光源を隠してやるときれいに

 解決策は単純なものである。

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