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エシカルな国産スマホ「arrows N」が目指すサステナブルとは? FCNTが説明(2/3 ページ)
FCNTがNTTドコモ向けに納入する「arrows N F-51C」の製品説明会を開催。重量ベースで本体の約67%を再生資源としたことが特徴だが、その製品化に至るまでの経緯が語られた
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スローガンは「No New Plastic」
今回のarrows Nは、NTTドコモの専売モデルとして登場する。NTTドコモでプロダクト部 部長を務める松野亘氏によると、発売のきっかけの1つは「FCNTが『サステナブルなスマホ』を提案したことだった」という。
arrows Nの開発当初のスローガンは「No New Plastic」だったという。つまり、再生素材を含まないプラスチックをできる限り利用しないことに重きを置いていたようだ。このことを実現するために、素材選定はこだわりをもって進めたそうだ。開発に合わせて、FCNTではEUの環境基準に合わせた独自の環境基準を整備し、調達や製造から環境に配慮した製品設計を行っている。
結果として、リサイクル素材の利用率は製品総重量の約67%に達し(電子電気部品を除く)、再生素材による約38%のカーボンフットプリントの削減を実現したという。
また、製造工程で利用する電力は、太陽光発電への切り替えも進めている。2023年中には国内製造する端末について、製造に必要な電力の100%を再生可能エネルギーとする見込みで、結果としてCO2の排出量を約43%削減できる見通しとのことだ。
FCNTは環境に配慮した製品作りを今後も注力していくという。2023年に投入する商品の全ラインアップで環境に配慮した素材を使用すると表明された。外谷氏は「arrowsは携帯電話業界においてサステナビリティーの指針を示す“矢”となる」と強調する。
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