「Pixel Watch」に転倒検知機能追加 「緊急情報サービス」で設定
Googleはスマートウォッチ「Pixel Watch」に転倒検出機能を追加した(日本で利用可能)。また、日本でもAndroid端末で「自動車事故検出」が利用可能になった。
米Googleは2月28日(現地時間)、スマートウォッチ「Pixel Watch」に転倒検出機能を追加したと発表した。日本でもロールアウト中だ(本稿執筆現在、筆者のPixel Watchではまだ利用できない)。
Pixel Wathの転倒検出機能は、端末搭載のモーションセンサーと機械学習機能を使ってPixel Watchを装着しているユーザーが激しく転倒したかどうかを判断し、約30秒間反応がない場合に自動的に緊急サービスに通報するというものだ。
30秒反応しないと、まず端末が振動してアラームが鳴り、画面に助けを呼ぶ(119に発信)か事故ではないとする(「私は大丈夫です」)かを選ぶボタンが表示される。
何もしないまま約60秒放置すると、アラーム音は最後の数秒でさらに大きくなり、それでも応答しないと緊急サービスに自動で電話する(LTE版ではないPixel Watchの場合は、連携するスマートフォンが近くにあることが条件)。
米Appleの「Apple Watch」には既に同様の機能が搭載されている。この機能ではアップデート前は、ジェットコースターの衝撃で緊急通報してしまうことがあった。
Googleは、「機械学習アルゴリズムと厳格なテストにより、Pixel Watchは激しい転倒と激しい身体活動の違いを認識」できるとしている。
利用できるようになると、「緊急情報と緊急通報」アプリの画面に「Pixel Watch」が追加され、そこで有効にできる。
これとは別に、Androidの「緊急情報サービス」アプリの2月27日(日本時間)のアップデートで、自動車事故検出機能が日本でも利用可能になった。これについては、Androidの[設定]→「緊急情報と緊急通報」の「自動車事故検出」(初期設定はOFF)で有効にできる。
【更新履歴:2023年3月1日午後11時20分 転倒検出機能は日本でも提供を開始したと確認できたので、記事内容を更新しました。】
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