povo2.0をオススメできる人、できない人【2023年3月】:実は月20GBや25GBなら他社より安い、サブ回線にも最適:スマホ料金プランの選び方(2/2 ページ)
「povo2.0」は、基本料金が0円で、必要な分だけデータ容量を都度購入(トッピング)する特色のあるプランです。通信障害などに備えてサブ回線として契約する人が多いですが、実はデータ使用量が月20GBや月25GBなら大変お得です。ただし一般的な通信プランとは仕組みが異なり、管理が面倒な部分もあります。
povo2.0をオススメできない人
月のデータ使用量が少ない人のメイン使用
povo2.0のデータトッピングには有効期限があり、継続的に使う場合はデータ残量や有効期限の管理がやや面倒です。月のデータ使用量が少ない人がメイン回線として使うのはオススメしません。
小容量のデータトッピングは有効期限が短いため、データ残量や有効期限を頻繁に確認し、都度手動でトッピングしなければなりません。スマホが好きで、通信料金の節約のためなら手間をいとわないという人なら問題ないかもしれませんが、一般の人は管理が面倒だと思います。やはりpovo2.0はサブ回線として使いたいときだけ使うのに適しています。容量を使い切ったら自動でトッピングされる仕組みがあればよいのですが、現時点では実装されていません。
ただし、60GBや150GBのトッピングをする人はトッピングの頻度も少なく、それほど手間もかかりません。使いすぎさえ注意しておけばメインで使っても問題ないでしょう。
メインがau回線の人
先述の通り、povo2.0はサブ回線として使うのがオススメです。ただし、通信障害のバックアップとして考えるとメイン回線がKDDI網の人にはオススメしません。KDDI網で障害が起きると基本的にはau、povo、UQ mobileやMVNOのau回線プランにも同じ影響が出るため、SIM併用時は異なる回線網と組み合わせましょう。
メインがauやUQ mobileなどの場合、サブ回線にはmineoの「マイそく スーパーライト」がオススメです。月額250円の維持費がかかるものの他社よりは安く、必要なときだけ24時間データ使い放題(330円/回)を使えば通信障害を回避できます。ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアの回線が選べるので、メイン回線がどのキャリアでも組み合わせが可能です。
また、日本通信の「シンプル290プラン」は月額290円で毎月1GBのデータ容量が付与されます。ドコモ回線のみですが、1GBの容量がついていることを考えると他社より安いです。
データ専用プランでよければIIJmioの「データプランゼロ」も検討しましょう。ドコモ回線のみでeSIM専用ながら基本料金は月額165円と安いです。
以上、povo2.0をオススメできる人、できない人の解説でした。povo2.0は基本料金が0円の唯一無二のプランで、通信障害に備えてサブ回線を契約しておきたい人にオススメです。無料でデータ容量がもらえるギガ活もお得なので、ぜひ試してみてください。
著者プロフィール
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
- Twitter:@simlabo_jp
- サイト:https://www.sim-labo.jp/
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
格安SIM主要8サービスの通信速度を測定【2023年2月】:爆速のMVNOはどこ?
ahamo、LINEMO、Y!mobile、UQ mobile、OCN モバイル、IIJmio、mineo、BIGLOBEモバイルの通信速度を測定。ドコモ、au、ソフトバンクは1日中速いが、格安SIMは昼や夕方に遅くなるキャリアが多い。今回は筆者が実際に測定した格安SIMの速度をもとに、オススメのキャリアやお得な使い方を解説する。
「povo 2.0」に新トッピング「SNSデータ使い放題(7日間)」、3月下旬以降
KDDIは、「povo2.0」の新トッピングとして「SNSデータ使い放題(7日間)」を3月下旬以降に提供する。Instagram、Facebook、TikTok、Twitterのデータ通信が使い放題になる。価格は発表時点では未定。
好調「povo2.0」の向かう先 サブ回線の利用増でも“基本料金0円”を維持できるワケ
2022年9月に1周年を迎えたpovo2.0だが、2022年は楽天モバイルの0円プラン廃止や、KDDI自身の大規模通信障害もあり、バックアップ回線としても再び脚光を浴びた。トッピング自体は、サービス開始当初から大きくは変わっていないが、期間限定のトッピングを投入している。KDDI Digital Lifeの秋山敏郎社長は、「本来挑戦したかったところにはまだ至っていない」と話す。
「povo2.0」はどんな人にオススメ? データ容量20GBと3GB、維持費0円の場合を検証
KDDIが9月下旬から提供を始める「povo2.0」は、基本料金月額0円でオプションを選択して利用する新プランだ。あまりに自由すぎるがゆえに、どのようにトッピングを選べば安いのか、やや分かりにくいのが難点だ。そこで、毎月のデータ容量20GBと3GB、維持費0円での使い方を紹介する。
「povo2.0」のデータトッピングはどれだけお得? 月額換算してみた
「povo2.0」は、基本料0円で、データ通信は使いたいときに使いたい容量を、都度トッピングするスタイル。390円/1GBから利用できるが、利用期限は月単位ではない。各トッピングをそれぞれ月単位に換算し直した場合、povo2.0は本当に安いのかを検証した。

