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Apple、「iOS 16.4」配信 新絵文字や通話音声改善など新機能多数
Appleは「iOS 16.4」の配信を開始した。Wi-Fiマークなど21の新しい絵文字が追加される。「音の分離」のセルラー通話対応や30件以上のセキュリティ修正もある。
米Appleは3月27日(現地時間)、iOSやMacOSなど、一連のプラットフォームの更新の配信を開始した。本稿ではiPhoneの「iOS 16.4」の新機能とセキュリティ修正について紹介する。
新しい絵文字
ピンクや灰色のハート、ロバ、ヘラジカ、クラゲ、Wi-Fiマークなど、21の新しい絵文字が追加される。
ホーム画面でのSafariプッシュ通知
iOS 16.4のβ1リリース時に紹介したように、ホーム画面に配置したSafariのWebアプリでプッシュ通知を受けられるようになる。
すべての通知と同様に、Webアプリに通知送信を許可するかどうかはユーザーに委ねられ、[設定]→[通知]でWebアプリごとに管理可能になる。
セルラー通話での「声の分離」でクリアな音声実現
セルラー通話中に周囲のノイズをブロックし、ユーザーの声を優先する機能が追加される。FaceTimeには既にあった機能だが、セルラーでも可能になる。
利用するには、通話中にコントロールセンターを開き、「マイクモード」をタップして「声の分離」を選択する。対応するモデルについては公式サイトを確認されたい。
その他の機能向上とバグ修正
- 「写真」アプリの「重複項目」アルバムで、iCloud共有写真ライブラリ内の重複する写真やビデオの検出にも対応
- VoiceOverが「天気」アプリの地図に対応
- 光の点滅やストロボ効果がビデオで検知された場合に、表示を自動的に暗くするアクセシビリティ設定を追加
- 子供用「コミュニケーションの安全性」で、子供がヌードを含む写真を送受信したときに警告する機能を親や保護者が設定可能
- 子供からの承認と購入のリクエストが親や保護者のデバイスに表示されないことがある問題を修正
- Matterと互換性のあるサーモスタットをApple Homeとペアリングしたときに、サーモスタットが反応しなくなる可能性がある問題に対応
- iPhone 14とiPhone 14 Proモデルでの衝突事故検出の最適化
セキュリティ関連の更新は30件以上
セキュリティ関連では、33件の脆弱性に対処した。今回は「積極的に悪用された可能性のある」脆弱性はない。
Appleは、iPhone 6sなど旧モデル向けのセキュリティアップデート「iOS 15.7.4」も配信している。
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