「AQUOS sense7」がサブ機として大活躍 決め手になった“テザリング自動化”と3つの理由(1/2 ページ)
リモートワークが多い筆者にとって、スマホのインターネット共有(テザリング)は欠かせない。そんな筆者にとって悩みの種だったのが、テザリングの一手間だ。そこで、代替策として「テザリングオート」対応のAQUOS sense7をサブ機として導入してみた。
リモートワークが多い筆者にとって、スマホのインターネット共有(テザリング)は欠かせない存在だ。出先でOneDriveのデータを扱ったり、大量の写真をクラウド版のLightroomなどで送受信したりするため、外出時はモバイル通信に頼りきっている。おおよそ毎月15GB〜30GBのデータ通信を行っている。
そんな筆者にとって悩みの種だったのが、テザリングの一手間だ。コロナ禍が落ち着き、外出先でPCを使う頻度が増えるにつけ、テザリング操作のためにスマホを取り出す操作が煩わしいと感じるようになった。
モデム搭載のPCに買い換えるという選択肢もあるが、選択できる構成が限られている上に割高だ。そこで、代替策として「テザリングオート」対応のAQUOS sense7をサブ機として導入してみた。
AQUOSなら、テザリングを自動化できる
「テザリングオート」は、Androidスマートフォンが搭載するシャープ独自の機能で、位置情報を元に、Wi-Fiテザリング(インターネット共有)を自動で制御する。
例えば、「自宅から出るとテザリングオン」→「帰宅時にテザリングオフ&Wi-Fiオン」といった操作を自動化できる。自宅と職場といったように複数地点を登録できる。
テザリングオートを設定しておけば、スマホを持ち歩く際に自動でWi-Fiテザリングが有効になる。出先でノートPCやタブレットを開いたときに、既にWi-Fiに接続されている状態になるわけだ。「スマホでテザリングを有効にする」という一手間が省かれる効果は意外と大きく、PCでの作業をスムーズに進められる。
位置情報を元にテザリングを制御するアプリならサードパーティー製でも存在するが、AQUOSのテザリングオートはスマホの標準機能として組み込まれているため、電池消費やプライバシー上の懸念が少ない点もポイントだ。機能がシンプルなら設定もシンプルで、特に手順に迷うこともなく、5分ほどで設定できた。
テザリングオートはAQUOS sense5G以降のAQUOSスマートフォンの全機種で搭載されている(※)。テザリングオートが目的なら、AQUOS sense7以外を選んでも差し支えないが、筆者は以下のような「電池持ち」「コストパフォーマンス」「対応周波数」の3点を考慮して、AQUOS sense7を選択した。
【訂正:2023年4月5日12時35分 初出時、テザリングオートの対応機種について誤りがありました。おわびして訂正いたします。】
特に重要視したのは電池の持続時間だ。2022年時点のAndroidスマートフォンの場合、ハイエンドモデルよりも同時期のミッドレンジモデルの方が電池持ち時間が長い傾向にある。ミッドレンジモデルはこなれた設計のプロセッサを搭載していたり、ミリ波には対応していないなど、機能が限られていたりするためだ。
AQUOS sense7も例外ではなく、フラグシップの「AQUOS R7」よりも電池持ち時間では上回っている。ドコモ版のスペックシートによると、VoLTE HD+での連続通話時間はsense7が「約2270分」に対して、R7は「約1750分」となっている。実機での電池持ちには、後ほど詳しく紹介したい。
ミッドレンジのならではのコストパフォーマンスの良さ
コストパフォーマンスの点でもAQUOS sense7はバランスが取れている。機能面では、6.1型の縦長画面に5Gや防水性能、高画素カメラ、おサイフケータイなど、普段使いのスマホ求められる機能はおおよそ満たしている。
AQUOS sense7の価格は5万円台前半(SIMフリー版SH-M24の場合)。販売キャリアによっては新規契約などを条件にした割引もあるため、実質3万円前後で購入できることもある。
AQUOS sense7のプロセッサはSnapdragon 695。メモリは6GBと、2022年ミッドレンジの「ザ・定番」とでもいうべき構成だ。動画再生やWebサイトの閲覧程度なら、サクサクこなせる性能を持っている。
ただ、さすがにハイエンドモデルと比べると、特にWebブラウザの読み込みや、Twitterなどのタイムラインをスクロールするときにワンテンポ遅いと感じることはある。また、右側面の指紋センサーはシリコン製ケースなどで側面を保護していると、反応が悪くなりがちなようだ。
あえて不満な点を挙げるとすると上述した2点くらいで、ハイエンドモデルとの価格差を踏まえれば、十分許容範囲。期待以上に“使える”仕上がりだった。
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