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KDDIと楽天モバイルが「新たなローミング協定」を締結 東京23区などの繁華街もローミング対象に 期間は2026年9月まで延長
KDDI、沖縄セルラー電話、楽天モバイルの3社が、新しいローミング協定を締結したことを発表した。新協定ではローミングサービスの提供対象外だった東京23区、名古屋市、大阪市を含む都市部の繁華街で新たにローミングサービスを提供する他、既存の提供エリアにおける提供期限も延長している。
KDDI、沖縄セルラー電話(以下まとめて「KDDI」)と楽天モバイルは5月11日、4月付で新たなローミング協定を締結していたことを明らかにした。新協定は6月から発効される予定で、KDDIは設備共用の促進による4G(LTE)設備の有効活用と5Gネットワークの構築推進を、楽天モバイルは財務負担の軽減と接続性向上の両立を目指すとしている。
新協定の概要
KDDIと楽天モバイルのローミング協定では、楽天モバイルのモバイル通信サービスの契約者に対してKDDIの「au 4G LTE」ネットワークへのローミングを提供することになっている。
新しい協定には、以下の内容が盛り込まれている。
- 都市部の一部繁華街エリアを新たにローミングエリアに追加
- 当初からローミング対象外だった東京特別区(23区)、名古屋市、大阪市も含む
- 一部屋内エリアと郊外におけるローミング提供期限の延長
- 期限は2026年3月から2026年9月までに
なお、今回の発表ではローミング提供期間のさらなる延長について、両社協議の上決定するとも付記がなされている。
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