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OpenAI、「ChatGPT」のiOS向けアプリ配信 音声認識システム「Whisper」で言語の聞き分けが可能

米OpenAIは5月18日(現地時間)、対話型AIの「ChatGPT」をiPhone(iOS)向けアプリとしてリリース。まずは米国で提供し、今後数週間以内に他の国への展開も予定する。音声認識システム「Whisper」への対応で言語の聞き分けが可能。

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 米OpenAIは5月18日(現地時間)、対話型AIの「ChatGPT」をiPhone(iOS)向けアプリとしてリリースし、米国のApp Storeで配信を始めた。今後、数週間以内に他の国への展開も予定する。Android用アプリの開発も明らかにしているが、具体的な配信開始日は公表していない。

OpenAI ChatGPT iOS iPhone アプリ
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OpenAI ChatGPT iOS iPhone アプリ
米AppStoreにて配信が始まった「ChatGPT for iOS」

 ChatGPTはユーザーが自然言語を用いて、AIと対話できるのが大きな特徴。質問に対する答えをチャット形式で得られる他、文章やコンテンツの作成も可能だ。初めて一般公開されたのは2022年11月で、その言語モデルにはGPT-3.5が搭載された。2023年3月にはその次期バージョンのGPT-4が発表、月額20米ドルのChatGPT Plusの契約が必須となる代わりに、新言語モデルゆえに学習した知識量も自然らしさも増した。

 iOSアプリでもChatGPTの基本的な機能を利用でき、GPT-4による高度な対話だけでなく、新機能への早期アクセスが可能となっているが、Web版にてChatGPT Plus加入者向けに提供されている、ベータ機能のWeb情報検索、プラグインはiOSアプリでは利用できないので注意が必要だ。

 もう1つのトピックはオープンソースの音声認識システム「Whisper」が搭載されたことだ。iOSによる音声入力は言語選択の手間がかかるのに対し、Whisperは発話言語を自動で聞き分け、言語の手動選択なしに利用できるのがポイント。スムーズな対話が可能になり、入力の手間が省ける。

 OpenAIアカウントを使ったログインにも対応し、複数端末での利用時に対話履歴が端末間で同期される。履歴の検索も行えるため、特定の対話内容を探せる。その他、特定の会話をタップすることで、反応を再生成できる。

 これまで待たれていたiOSアプリがようやく登場し、これまでわざわざWebにアクセスしてから使い始めるという手間が省けた格好だ。一方でChatGPTをめぐっては、個人情報漏洩(ろうえい)などへの懸念を理由に、欧米で規制強化に向けた議論が進み、伊データ保護当局はChatGPTの利用を一時禁止した。特にPlayストアでは偽アプリが多く出回っており、OpenAIは公式アプリの利用を呼びかけている。

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