「Pixel 7a」のカメラは6万円台と思えない仕上がり 逆光でも室内でも夜でも安定:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)
「Google Pixel 6a」の見た目を受け継いだ「Google Pixel 7a」だが、そのカメラ性能は「Pixel 7」の普及型らしくハイエンド機に負けない仕上がりだ。動画撮影でも4Kに対応し、4種の手ブレ補正を選んで使える。
2xの望遠が大変重宝 新機能「長時間露光」も面白い
では気を取り直して晴れた日の風景から爽やかな写真を。ラベンダーと青空と清掃工場の煙突。
さらにラベンダーに近づいて2xのデジタルズーム。
2xの望遠はめちゃ重宝するのでぜひ。さらにぐぐっと近づいて撮りたいこともあるが、近づきすぎると「被写体から離れてください」とアラートが出るのがうれしい。
これは何かというと、カネゴンなのだった。超広角カメラで全体像を。場所は世田谷区祖師谷大蔵駅前の「ウルトラマン商店街」の一角である。
この商店街は駅前にウルトラマンもそびえているので好きな方はぜひ。
さらにポートレートモードで背景をぼかしてみた。ウルトラマン像はそれなりに大きいので、ある程度離れないと全身を入れられないが、それでもうまく背景をぼかしてくれた。
続いて近距離ものから、蓮の花と肉。
そして夜。暗いと自動的にナイトモードになる。
別途「夜景」モードも用意されているが、写り自体は同じ。ただ、こちらは暗い場所で撮るための専用の機能が追加されている。自動的に天体写真モードに入るかどうか、フォーカスなど。あまりに暗いとピントが合いづらくなるので、オートフォーカスに頼らず、遠景に合わせるか近距離に合わせるかを決めておくこともできるのだ。
さて、最後に新機能。Pixel 7aでは「長時間露光」モードが追加されたのだ。
長時間露光……つまりスローシャッターといえば滝を撮るとか夜景を撮るシーンが思い浮かぶが、これは「連写して合成する」というコンピュテーショナルフォトグラフィーの一環なので、真っ昼間に普通に使うと面白いのである。
長時間露光をかけた写真をオリジナル写真の両方を保存してくれるので並べてみた。
人が車内に吸い込まれていく感じ。
車のテールランプとか滝もいいけど、人の流れもおすすめだ。人通りが多い交差点とか。
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