「Pixel 7a」徹底レビュー ミッドレンジ価格帯では“ライバル不在”といえる完成度(1/4 ページ)
Google製スマホ「Pixel 7a」が5月11日に発売された。6.1型の画面に高性能のSoC「Tensor G2」、6400万画素のカメラを搭載し、価格を抑えながらミッドレンジの枠を超えている。今回はこれを実際に試し、ライバルのiPhoneやAndroidと比較してみる。
Google製スマートフォン「Pixel 7a」が5月11日より、ドコモ、au、ソフトバンク、Googleストアの直販にて発売された。6.1型の画面に独自の高性能チップ「Tensor G2」、6400万画素カメラを搭載しながらも6万2700円(税込み、以下同)からと、価格を抑えながらもミッドレンジの枠を超えた高性能モデルだ。今回はドコモでも販売開始したことで、前機種Pixel 6aよりも注目を集めるモデルになるだろう。
だが実際、Pixel 7aは本当に手頃な価格で魅力的なモデルなのか疑問に感じる人もいるだろう。そこで、この記事ではライバルのiPhoneやAndroidとの差を比較しつつレビューしていく。また、新たに販売を開始したドコモのサービス対応や利用方法も紹介する。
使い勝手のいい6.1型ディスプレイモデルだが重量はややアップ
ディスプレイには6.1型フルHD+(1080×2400ピクセル)のHDR対応OLEDを採用。リフレッシュレートは標準で60Hz、設定で消費電力は増えるがスクロールなどが滑らかな90Hzに切り替えられる。画面の明るさはスペック表だと「高輝度モード」との記載のみだ。実際に晴れた日中屋外で操作したところ、画面の視認性を確保できていた。簡易輝度計での計測では最大で約1100ニトを記録した。
6.1型フルHD+(1080×2400ピクセル)のHDR対応OLED、Corning Gorilla Glass 3ガラスを搭載。上部中央にインカメラのパンチホールがある。下部中央に指紋認証センサーを内蔵
背面には広角6400万画素カメラ、超広角1300万画素カメラを搭載。Gマーク付近にNFC/FeliCaを搭載、モバイルSuicaなどを使える。側面から背面にかけて合金製フレームと3Dカバーガラスで覆ったデザインだ
6.1型という画面サイズは、持ち歩きやすさと動画視聴やアプリ操作の快適さのバランスが取れている。前機種Pixel 6aやiPhone 12〜14、AQUOS sense 7など多くの機種が採用している。上位モデルPixel 7の方が6.3型と一回り大きく見やすいが、サイズや重量を考えるとPixel 7aの方が好みという人も多いだろう。同価格帯のiPhone SE(第3世代)は4.7型と小さく、今では画面の見やすさよりも小型軽量さ重視の人向けとなっている。スマホを使いこなす人向けとはいいづらい。
左から上記機種のPixel 7(6.3型)、Pixel 7a(6.1型)、iPhone 13(6.1型)、iPhone SE(第3世代)(4.7型)。Pixel 7aはノッチが小さく角を丸めていないので表示面積が広い
持ち心地だが、Pixel 7aのサイズは72.9(幅)×152(高さ)×9.0(奥行き)mm、重量は193.5gだ。丸みを帯びた形状で握りやすく、大きめの手なら片手操作も可能だ。
重量は近年のミッドレンジが軒並み180g以下を実現しており、比べると許容できる範囲ではあるが、ずっしりとくる。軽いモデルからの移行をためらう人もいるだろう。ハイエンド寄りの高性能を考えると許容範囲だが、日本市場を考えると前機種Pixel 6aの178gを目指してほしかったところだ。なお、他モデルは前機種Pixel 6aが178g、上位モデルPixel 7が197g。AQUOS sense 7が158g。iPhone 14 Proが206g、iPhone 14が172g、iPhone SE(第3世代)が144gとなっている。
外装は、表面にCorning Gorilla Glass 3ガラス、背面に合金製フレームと3Dカバーガラスを採用。デザインは上位モデルのPixel 7に近く、前機種Pixel 6aと比べ高級感が増した印象だ。この他、IP67の防水・防塵に対応。USB Type-C 3.2 Gen 2端子を搭載する。
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