ChatGPTスマホ活用術:メールやLINEの下書きに便利、文章のトーンも決められる(2/2 ページ)
忙しい毎日の中で追われがちになってしまうメールやチャット。ChatGPTを上手に使うと、あなたの言葉をスムーズに伝わる表現に変えてくれます。
仕上がりは要確認、個人情報の取り扱いも要注意
なお、この使い方でChatGPTを使う際には心掛けたい点が2つあります。1つ目は、ChatGPTが微妙なニュアンスを誤解することがあるという点です。従って、作成した文章をそのまま送らず、必ず表現や事実関係が間違っていないことを確認してから送信しましょう。
2つ目に、個人情報や企業の機密情報については特に注意が必要です。OpenAIは、ChatGPT(Web版・アプリ版)について、入力した内容や応答内容を機械学習モデル改良のために利用することがあると明言しています。従って、相手の名前などの固有名詞、商業的な秘密、またはプライベートな内容は、絶対に入力しないようにしましょう。プライバシーの保護という観点からも、これは大切な注意点です。ChatGPTで作成する文章は、仮に公開されても問題のない範囲の内容に限定し、具体的な名前などを入力するのは控えるようにしましょう。
情報の利用について、ChatGPTには2つの設定方法が用意されています。手軽な方法としては、チャット履歴をオフにする設定があります。ChatGPTの設定(ハンバーガーボタン「…」)から、「Settings」→「Data controls」の順に進み、「Chat History & Training」をオフにすると、会話履歴を保存しない設定にできます。この設定では、ChatGPTの履歴が30日経過後に消去される点に注意が必要です。
また、OpenAIのWebフォームからの機械学習データへの利用をオプトアウトする申請も可能です。OpenAI社が用意したオプトアウト申請用フォームに必要な情報を記入して、登録します。登録の際には、ChatGPTのAPIを利用する際に発行される「Organization ID」の入力が必要となります。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
今さら聞けない「ChatGPT」:ビジネスに役立つ使い方と、間違った使い方
AIがさまざまな質問に答えてくれると話題の「ChatGPT(チャットGPT)」。使いはじめに役立つ基本のキをまとめました。質問するだけではない、オススメの使い方も紹介します。
ChatGPTのiOSアプリ、日本でも公開 日本語音声も通じる
ChatGPTのiOSアプリが日本でも公開された。Web版同様、日本語も通じる。さらに、日本語の音声でのプロンプト入力も可能だ。
ChatGPT×LINEのサービスが急増 “スマホ視点”で対話型AIとの向き合い方を考える
画像・動画・3Dデータ・音楽・テキストなど、さまざまなコンテンツを一瞬で生成できるサービスが、既に市場にあふれている。AIチャットサービスをスマートフォンからも簡単に扱えるサービスも増えてきた。対話型AIサービスに対して、どのように向き合えばいいのかを考えてみたい。
Googleの対話型AI「Bard」を試してみた ChatGPTやBingよりも優れている点は?
Googleが3月に一般提供を開始した実験的な会話形AI「Bard」。これまで米国と英国からしか利用できませんでしたが、4月18日から日本からも利用が可能になりました。せっかくなので、新しいBingやChatGPT(GPT-3.5)とBardに同じ質問をして、その回答を比べてみました。
ChatGPTを利用する際にやってはいけない3つのこと
相変わらず話題に事欠かない、ChatGPTを始めとする会話形AI。既に調べ物や書類作成などのとっかかりとして日常的に使っているという人も多いでしょう。ChatGPTのようなサービスはうまく使えば有用な反面、気を付けなければいけないこともいくつかあります。