「motorola razr 40 ultra」は折りたたみスマホの新時代を開拓する端末 たたんだ状態でもさまざまな使い方が可能(2/2 ページ)
モトローラの最新スマホ「motorola razr 40 ultra」が日本でも発売される。今回は海外版を総務省の特例制度を用いて実際に使ってみた。縦折型のフリップタイプのスマホで、たたんだ状態でもさまざまなアプリを利用でき、まさに折りたたみスマホの新時代を開拓する端末といえる。
普通のスマートフォンとしての使用感をチェック
ここまでカバーディスプレイの操作感を中心に紹介したが、ここからはスペックなどを見ていこう。razr 40 ultraはプロセッサにSnapdragon 8+ Gen1を採用し、メモリは8GB、ストレージは256GBとなっている。
Snapdragon 8 Gen1は1年前に登場したプロセッサだが、基本性能は高く今なお満足に利用できるものだ。ストレージについても国内向けは256GBの一択となり、microSDは利用できないが、競合のGalaxy Z Flip4が128GBのみなので、ここは大きな優位性となる。
展開時の画面は6.9型でフルHD+解像度となっている。165Hzのリフレッシュレートに対応するなど、こちらも高性能な仕上がりとなっている。同社の端末として特徴的な折り目が目立ちにくい「ティアドロップ方式」と呼ばれる方式で折りたたむものとなっている。
また、画面の角度保持もある程度可能だ。カメラなどのアプリは、90度で保持した際に柔軟にUI(ユーザーインタフェース)が変わる。
カメラについては、1200万画素のメインカメラ、1300万画素の超広角カメラを備える。近年の機種としては控えめな印象もあるが、夜景モードなどもしっかり備え、きれいに撮影することができる。インカメラは3200万画素のものを採用している。
生体認証は電源キー一体型の指紋センサーを備える。バッテリー容量は3800mAh、33Wの急速充電と5Wのワイヤレス充電にも対応だ。また、日本での支持が強いおサイフケータイには非対応となる。防水についてはIP52の防滴となっており、水気の場面も多少なりは大丈夫だが、競合のGalaxy Z Filp4に比べると劣るポイントだ。
razr 40 ultraは新時代の折りたたみスマートフォン
さて、モトローラのrazr 40 ultraだが、フリップタイプの折りたたみスマートフォンの「新時代」が到来したと評価できる仕上がりだ。一言でいえば、とにかくカバーディスプレイで「できること」が多いのだ。今までは通知や楽曲の再生画面の表示といった「スマートウォッチ」的な用途が主だったカバーディスプレイを大幅に進化させ、通常のスマートフォンに近い利便性を持ち合わせている。
ブラウジングやSNS閲覧はもちろんのこと、動画視聴やゲームもある程度楽しむことができる。どちらかといえば、Galaxy Foldのような横開きスマホに近いコンセプトで「閉じてコンパクト、開いて大画面」を形にした機種として評価したいものだ。これは従来のフリップタイプで指摘されていた「いちいち画面を開かなければならず、スマートではない」という点に対して、1つの答えを提示したと評価できる。
今回、日本向けの価格は15万5800円の設定となっており、こちらは円安の影響を少なからず受けた設定だ。一方で通信事業者として独占的に取り扱うIIJmioでは、少々値引きが入って13万9800円としている。
ぜひこの大画面のカバーディスプレイを備えたrazr 40 ultraで、折りたたみスマホの新時代を体験してほしい。
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