Google Pixel Watchで「iD」と「QUICPay」が利用可能に Google ウォレットを通して:日本向けモデルが対象
Googleのスマートウォッチ「Pixel Watch」の日本向けモデルにおいて、FeliCaを利用する電子マネー「iD」と「QUICPay」が利用できるようになった。各種ソフトウェアを最新版にすれば、Google ウォレットにおいてiD/QUICPayを使えるカード(一部を除く)をPixel Watchに登録可能だ。
Googleは7月28日、スマートウォッチ「Pixel Watch」の日本向けモデルにおいて、電子決済サービス「iD(アイディー)」と「QUICPay(クイックペイ)/QUICPay+(クイックペイプラス)」が利用できるようになったことを発表した。利用するには、Pixel Watchのソフトウェアを最新版にした上で、「Google ウォレット」を通して両サービスに対応するクレジットカード/デビットカード/プリペイドカードを用意する必要がある。
利用方法
Pixel WatchにおいてiDやQUICPay/QUICPay+を利用する場合、以下の要件を全て満たす必要がある。
- Pixel Watchの日本向けモデル(モバイルFeliCaチップを搭載している)
- 最新のPixel WatchアプリとGoogle ウォレットアプリをインストールしたAndroidスマートフォン
- Google ウォレットを通して両サービスに対応するカード(後述)
カードの追加手順は、先行して対応済みのVisa/Mastercardのタッチ決済とおおむね同様で、Google ウォレットアプリでおサイフケータイ対応Androidスマホに両サービスを登録したことがあれば戸惑うことはない。Pixel Watchとペアリングした(ひも付けた)スマホから設定する場合の手順は以下の通りだ。
- スマホでPixel Watchアプリを起動
- 設定項目内にある「Google」をタップ
- 「Google ウォレット」をタップ
- 「スマートウォッチに追加」をタップ
- 「既存のカードを追加する」に表示されているカードをタップする(追加したいカードが一覧にない場合は「新しいカードを追加」をタップ
- 画面の指示に従ってセットアップ/本人確認を進める
なお、Pixel WatchでGoogle ウォレットを使う場合は画面ロックの設定が必須となるので注意しよう。
対応するカード会社
先述の通り、Pixel WatchでiDやQUICPay/QUICPay+を使うには、Google ウォレットを通して両サービスに対応するクレジットカード/デビットカード/プリペイドカードを用意する必要がある。具体的には以下の会社が発行したカードが必要となる(いずれも一部に対象外となるケースもあり)。
なお、カード会社によってはGoogle ウォレット(とApple Pay)で登録できる端末(バーチャルカード)の台数を制限している場合がある。この場合、別の端末に登録したカードを削除しないと新たに追加できないので注意しよう。
iDに対応するカード発行会社
- 三井住友カード(SMBCデビットと一部プリペイドカードを含む)
- VJAグループに加盟する一部発行会社のVisa/Mastercardでも利用可
- JFRカード
- ゆうちょ銀行(JP BANKカードのVisa/Mastercardブランド)
- ライフカード(Visa/Mastercard/JCBブランドのクレジットカード)
- ペルソナ カード
QUICPay/QUICPay+に対応するカード発行会社
- ファミマデジタルワン(ファミペイ バーチャルカード)
- ジャックス(Visa/Mastercard/JCBブランドのクレジットカード)
- ジェーシービー
- JCBグループ(フランチャイズ会社)が発行するカードを含む
- JCBデビットカードは一部対象外あり
- 楽天カード(Visa/Mastercard/JCBブランドのクレジットカード)
- ゆめカード(国際ブランド付きの個人向けクレジットカード)
- クレディセゾン(クレジットカード:※1、2)
- 同社の子会社/関連会社が発行する「セゾンカード」も一部対象
- エムアイカード(国際ブランド付きのクレジットカード)
- アプラス(一部を除くプリペイドカード)
(※1)クレディセゾンが発行する「UCカード」も対象(ユーシーカードとユーシーカードグループ(フランチャイズ会社)が発行するクレジットカードは対象外)
(※2)「セゾンカード」で既に「セゾンQUICPay」を利用している場合は、Google ウォレットで登録したQUICPayが優先されます。セゾンQUICPayを解約する場合は別途手続きが必要です
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