「iPhone 15/15 Pro」は何が進化した? iPhone 14シリーズとスペックを比較する(2/2 ページ)
Appleの最新スマートフォン「iPhone 15」シリーズが出そろった。USB Type-C対応が大きなトピックだが、他に何が変わったのか。先代のiPhone 14シリーズとスペックを比較する。
iPhone 15 Pro/iPhone 15 Pro MaxとiPhone 14 Pro/14 Pro Maxの違い
iPhone 15 Pro/iPhone 15 Pro Maxは、Appleが「最もプロのiPhone」とアピールするのにふさわしい進化を遂げている。
強度重量比の高いチタニウムを採用、本体は小型化
まず大きく変わったのが、側面の素材だ。背面はiPhone 14 Pro/14 Pro Maxと同じガラス素材だが、側面はステンレススチールからチタニウムに変更された。より高級感が増しただけでなく、本体の軽量化にも貢献。iPhone 15 Proの重量は14 Proより19g軽い187g、iPhone 15 Pro Maxの重量も15 Pro Maxより19g軽い221gとなった。このチタニウムは火星探知機と同じものを使っているそうで、Appleによると、「強度重量比が最も高い金属の1つ」だという。つまり軽さだけでなく丈夫さも両立しているということになる。
iPhone 15 Proの製品ページにも、製品名よりも大きく「Titanium」の文字を表示しており、チタニウム素材が一押しであることがうかがえる。
iPhone 15と同様、Proもエッジの側面にカーブが掛けられている。ディスプレイのベゼルが細くなっているのも特徴で、iPhone 15 Proと15 Pro Maxともに、14 Proと14 Pro Maxから幅が0.9mm細くなっている(70.6mmと76.7mm)。高さは15 Proが0.9mm、15 Pro Maxが0.8mm小さくなっており(146.6mmと159.9mm)、iPhone 15 Pro/15 Pro Maxは先代から小型軽量化が図られている。ただし奥行きは両機種とも7.85mmから8.25mmに増えている。
アクションボタンを新たに搭載
外観上の変化でもう1つ大きいのが、長らく搭載してきた側面の「サイレントスイッチ」を「アクションボタン」に変更したこと。初期状態では着信とサイレントの切り替えが割り当てられているが、フォトライト、ボイスメモ、集中モード、カメラなど好みの機能やアプリを割り当てることもできる。アクションボタンから起動した機能は、ダイナミックアイランドと触覚フィードバックに反映される。
最上位プロセッサ「A17 Pro」を搭載
プロセッサは「A16 Bionic」から「A17 Pro」にアップグレード。3ナノメートルのチップであり、先代からCPUは最大10%、Neural Engineは最大2倍高速になった。GPUには、ピークパフォーマンスとエネルギー効率を高める6コアを備え、最大20%の高速化を果たした。4倍高速だというハードウェアアクセラレーションのレイトレーシングを備え、ゲームアプリでよりスムーズなグラフィックスを楽しめるとしている。
iPhone 15 Pro Maxは最大5倍の光学ズームが可能に
カメラはiPhone 15と同じく次世代のポートレートモードを利用できる。
ハードウェアで進化したのはiPhone 15 Pro Maxだ。最大3倍の望遠カメラを備えており、広角カメラの2倍ズームと合わせて、焦点距離1200mmで最大5倍の光学ズームが可能になる(これまでは光学3倍まで)。Appleは「テトラプリズムのデザイン」をカメラモジュールに取り入れたことで実現できたと説明している。
USB Type-CはUSB3.0に対応
iPhone 15 Pro/15 Pro Maxも外部接続端子はLightningからUSB Type-Cに変更された。同じくUSB Type-Cに対応したiPhone 15はUSB2.0対応だが、iPhone 15 ProはUSB3.0に対応しており、データ転送速度はUSB2.0の約20倍となる最大10Gbps。
Wi-Fi 6Eに対応
iPhone 15 Pro/15 Pro Maxは、Wi-Fi 6の高速通信を、新周波数帯の6GHz帯で利用することで、より高速のデータ通信が可能になる「Wi-Fi 6E」にも新たに対応した。
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