「Android 14」正式版リリース ロック画面のカスタマイズが容易に/「AI壁紙」も導入
Googleが10月5日、Android 14の正式版をリリースした。カスタマイズピッカーを使ってロック画面や壁紙を簡単に調整できるようになる。Pixel 8/8 Pro向けにはAIが自動で壁紙を生成する機能も導入する。
米Googleが10月4日(現地時間)、Android 14の正式版をリリースした。まずはPixelデバイスから展開し、2023年後半にGalaxy、iQOO、OnePlus、OPPO、Realme、シャープ、ソニー、Tecno、vivo、Xiaomiなどのデバイスで利用可能になる予定。
Android 14では、ロック画面をより簡単にカスタマイズできるようになる。カスタマイズピッカーを使用すると、ロック画面に表示される情報を簡単に切り替えられる。ロック画面にはQRリーダーやGoogle Homeアプリなどのショートカットを設置可能になる。
新しいロック画面のテンプレートが用意され、フォント、ウィジェット、色、スタイルなどを選べる。状況に合わせてAIが壁紙を調整することもでき、例えば天気が突然悪化した場合は、ロック画面の天気ウィジェットが目立つようになる。
さらに、Pixel 8/8 Proでは、AIが生成したテキストから画像への拡散モデルを活用し、入力したテキストから壁紙の自動作成も可能になる。
Android 14はカメラ機能でUltra HDRをサポートしており、撮影した写真をより鮮やかな色で明るく表現し、暗い部分も引き出せるようになる。
ロック解除の利便性も向上。6桁のPINコードを入力すると、決定キーを押さなくても自動でロックが解除されるようになる。
アプリがスマートフォンのデータにアクセスする場合、そのデータがどのように使われているのかを、より詳細に把握できるようになる。例えば、アプリが位置情報をサードパーティーと共有する際に通知が表示され、位置情報をどのように活用するかの情報を確認した上で、許可するかどうかを決められる。
ユーザーの健康関連のデータは、Android 14の設定に追加された「ヘルスコネクト」で一元管理でき、フィットネスアプリと同期可能。健康データは全て暗号化され、Googleや他の企業が閲覧したり使用したりすることはできない。
アクセシビリティー機能も拡張し、視覚や聴覚に障害がある人が便利に使える機能を用意した。拡大鏡にはより直観的な操作を取り入れ、ピンチ操作でズームインやズームアウトができるようになる。拡大する画面の範囲を決めたり、アプリを変更しても拡大鏡を維持したりもできる。フォントサイズはクイック設定パネルから変更可能になる。通知を見逃さないよう、通知が届いたときにライトを点滅させる「フラッシュ通知」も用意した。
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