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AndroidとPixelに11月の月例更新 複数アカウント登録Pixelのストレージ問題の対処も
GoogleはAndroidおよびPixelの月例アップデートの配信を開始した。最も申告な脆弱性は、追加の実行権限を必要とせずにローカル情報の漏洩につながる可能性があるというものだ。Pixelでは複数のバグ修正も行われる。
米Googleは11月6日(現地時間)、AndroidおよびPixelの月例セキュリティ情報の11月版を公開した。Pixelシリーズでは、幾つかのバグ修正も行われる。
セキュリティ関連は、Android全体では「致命的」5件を含む37件の、Pixelでは8件の脆弱(ぜいじゃく)性が修正される。
Androidで最も深刻なのは、追加の実行権限を必要とせずにローカル情報の漏洩につながる可能性がある、システムコンポーネントの脆弱性だ。
この更新は、Wear OS 3.5以上を実行しているサポートされているすべてのPixel WatchでもOTAで利用可能になる。
Pixelの更新では、以下の問題の修正も行われる。
- Pixel 7 Proの特定の状況でディスプレイがオフになっているときに時々緑色の点滅が発生する問題
- 特定の条件下でNFCとその関連サービスが不安定になる場合がある問題
- アプリがインストールされていないアプリを要求したときにシステムが不安定になる場合がある問題
- アカウントを複数登録しているデバイスで容量不足が表示されたり、再起動ループが発生したりする場合がある問題(6/6a/6 Pro/7/7a/7 Pro/8/8 Pro/タブレット/Fold)
- デバイスのロックを解除した後にデスクトップアイコンが消える場合がある問題
- ノッチまたはホールパンチカメラを備えたデバイスで壁紙の位置がずれる場合がある問題
- Pixel 8/8 Proでタッチ登録が不正確だと時折画面がぎくしゃくする問題
上記の問題の中で、ストレージの容量不足が表示されるものについては、ストレージにアクセスできない問題は今回の修正でデータを復元できるが、再起動ループが発生した場合はアップデートをOTA受信できないので、申請フォームを送信して再起動できるようにする必要があるとGoogleは説明した。
Pixel Watchのアップデートには「Pixel Watch 2」のLTEユーザー向けのバグ修正と改善(具体的な説明はない)も含まれる。
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