今、あえて小型モバイルルーター「Stick WiFi」を購入した理由 これは誰向けの製品か(3/4 ページ)
ソフトバンクが超小型なルーター「Stick WiFi」を販売している。USBメモリのようなサイズ感で重量は約33g。実際に購入した理由と使って分かったことをお伝えしたい。
ソフトバンクで契約、実際の速度やつながりやすさは?
Stick WiFiの最大通信速度は下り112.5Mbps、上り27.5Mbpsのため、モバイルルーターとしては低いスペックとなる。
Stick WiFiは比較的安価なモバイルルーターであるためか5Gには対応しないが、FDD-LTEの1.9GHz、1.7GHz、900MHz(プラチナバンド)、TDD-LTEの2.5GHzなどに対応する。電波が届きづらい高層階でもすぐに900MHzをキャッチするため、おおむね問題なく使える。
実際の通信速度も気になるため都内で計測してみた。結果は平日の昼間が下り14.7Mbps/上り0.09Mbps、土曜の昼間が0.79Mbps/上り0.05Mbpsだった。人通りの多い駅前で計測したせいか上りはかなり低速。下りは平日ならYouTubeの1080pの動画をほぼ途切れることなく視聴できるレベルだったが、数値だけを見ると物足りない感はある。
毎月のデータ使用量は把握しづらい
実際に使って分かった不満点は、毎月のデータ使用量や残量を把握しづらいことだ。My SoftBankでは以下の手順で毎月のデータ使用量を把握できるが、専用アプリなどは設けられていないため確認ごとにMy SoftBankへのアクセスが必要になる。
- My SoftBank へアクセスし、ログインする
- 「使用量の管理」を選択する
- 利用状況の「詳細をみる」を選択する
My SoftBankへの初回ログイン時にパスワードが即時発行されない点にも触れておく。スマートフォンの場合は携帯電話番号の入力後、SMSで送られてきた3桁のセキュリティ番号をログインページに入力すると、8桁から16桁の英数文字(自動発行または任意)を確認できる。
一方、Stick WiFiのようなモバイルデータ通信端末はSMSを受信できないため、ログインページで初期パスワードなどの確認および任意のパスワードの設定はできず、後日、郵送される書面で確認しなければならない。この点はMy Y!mobileも同様だ。
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