「iOS 17.2」配信開始 機械学習採用の「ジャーナル」アプリが利用可能に
Appleは、「iOS 17.2」を含む一連の製品のOSアップデートの配信を開始した。iOS 17.2では、WWDCで紹介した機械学習採用の「ジャーナル」アプリが利用可能になる。脆弱性修正のアップデートは「iOS 16.7.3」でも配信中だ。
米Appleは12月11日(現地時間)、「iOS 17.2」を含む一連の製品のOSアップデートの配信を開始した。本稿ではiOS 17.2の新機能とセキュリティ関連の更新を紹介する。
今回のアップデートで、6月のWWDCで発表した機能の多くが実装される。
オンデバイスの機械学習機能を使って日記の入力をサポートするアプリ「ジャーナル」が利用可能になる。Appleは「日常の瞬間や生活の特別な出来事をキャプチャして書くことができ、写真、ビデオ、音声録音、場所などを含めて豊かな思い出を作成できる」と説明する。
「iPhone 15 Pro」および「iPHone 15 Pro Max」の場合は、アクションボタンに翻訳オプションを割り当てられるようになる。これで、必要なときにすぐ翻訳アプリを起動できる。
この他、「メッセージ」で会話内の最初の未読メッセージにジャンプするための矢印の追加、フキダシにスタンプを追加する機能の追加、新しい天気と時計のウィジェット、「Apple Music」のお気に入りの曲のプレイリストの追加などが利用可能になる。
セキュリティ関連では、今回は「積極的に悪用された可能性のある」ものはないが、12件の脆弱性に対処した。例えば、iPhoneやiPadを「探す」機能で「アプリが機密の位置情報を読み取れてしまう可能性がある」脆弱性などだ。
セキュリティ関連のアップデートは、iOS 17にアップデートできない現行iPhone向けの「iOS 16.7.3」としても配信されている。
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