iPadの新製品は3月発表か iPad Airが2モデルになってラインアップの整理も?
Appleは2010年のiPad発表以来、毎年1機種は新しいiPadを発表していましたが、2023年は初めて1機種も発表されない年となりました。iPad AirとiPad Proは2024年3月の発表になりそうです。新しいラインアップには、12.9型のiPad Airが追加される可能性があります。
Appleは2010年のiPad発表以来、毎年1機種は新しいiPadを発表していましたが、2023年は初めて1機種も発表されない年となりました。タイミング的にはiPad AirとiPad Proが発表されてもおかしくはなかったのですが、これら2機種は2024年3月の発表になりそうです。
Appleの情報に詳しいBloombergのMark Gurman氏によると、Appleは増えすぎたiPadのラインアップ整理を考えており、最初にiPad AirとiPad Proに取り組むと述べています。
現在、iPadは無印の第9世代、第10世代が併売されている他、iPad Air(第5世代)、iPad mini(第6世代)、12.9型iPad Pro(第6世代)、11型iPad Pro(第4世代)が現行製品として発売中です。
よくいえばラインアップが豊富、悪くいえばどれを選べばいいのか分かりづらい状況ですが、Gurman氏によると、AppleはまずiPad ProとiPad Airの混乱を減らしたいと考えているとのこと。このため、新しいラインアップには、12.9型のiPad Airが追加されるとしています。
混沌(こんとん)としたラインアップに、さらにバリエーションを増やすのかと思ってしまいますが、これはあくまでもラインアップを整理することが目的です。現在、MacBookには16型と14型のMacBook Pro、15型と13型のMacBook Airがあります。MacBook Proは大型のディスプレイと高速なプロセッサを搭載した上位モデル、MacBook Airは一回り小さいディスプレイと1世代古いプロセッサを搭載した普及モデルとして明確に区別されています。これと同じことをiPadでも行うわけです。
2024年3月に発表が予想されているのは、13型と11型のiPad Proと、12.9型と10.9型のiPad Air。iPad ProはOLEDディスプレイと最新のM3チップを搭載したハイエンドモデル。iPad Airは液晶ディスプレイとM2チップを搭載した下位モデルという扱いです。
3月時点では無印のiPad(第11世代)とiPad mini(第7世代)についても2024年後半にリフレッシュが予定されているとのこと。iPad(第11世代)がリリースされると、第9世代が廃止になると考えられますが、これによりApple Pencilのラインアップも整理されることになります。
Apple Pencilには第1世代と第2世代、そしてUSB Type-Cの3種類がありますが、現行製品で第1世代のApple Pencilをサポートしているのは第9世代と第10世代のiPadのみ。第9世代が廃止となると、Apple Pencil(第1世代)に対応するのはiPad(第10世代)だけとなるので、Apple Pencil(第1世代)も同時に廃止になるでしょう。なお、iPad(第10世代)はApple Pencil(USB-C)もサポートしているのでApple Pencilが使えなくなるわけではありません。
なお、このApple Pencilに関しても、第3世代が発表されるというウワサがあります。著名リーカーのMajin Bu氏によると、第3世代のApple Pencilはペン先が用途によって付け替えられるマグネット式になるとのこと。イラストや手書き用には細目のペン先、色塗り用にはやや太めのペン先など使い分けられるようです。
ペン先がマグネット式だと、使っている最中に外れてしまわないかという心配もありますが、構造的に簡単に外れないようにするなどの工夫がされているのかもしれません。
ラインアップを整理するという点では、無印MacBookが消えたように、無印iPadも廃止する可能性があります。ただこれに関してGurman氏は、教育市場向けにはより安価なモデルが必要なため、無印iPadは継続すると予想しています。
いずれにせよ、ここで取り上げた情報は正式発表されたものではなく、あくまでもウワサや予想に過ぎません。実際にどういった製品が発表されるのか、そもそも発表されるのかも含めて楽しみにしておきたいところです。
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