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ソフトバンクの通信障害、能登半島地震の被災地全域で応急復旧
ソフトバンクは2月27日、令和6年能登半島地震での通信障害が、全域で応急復旧したと発表した。依然として障害が続いていた石川県輪島市の応急復旧が完了した。完全復旧のめどは立っていない。
ソフトバンクは2月27日、令和6年能登半島地震での通信障害が、全域で応急復旧したと発表した。
障害は2024年1月1日16時10分頃から発生し、石川県と新潟県の一部地域が影響を受けた。1月15日に、土砂崩れなどで作業員の進入困難箇所を除くエリアで応急復旧した。その後、1月25日に珠洲市で応急復旧し、残る輪島市の応急復旧が2月27日10時15分に完了した。
なお、復旧は可搬型衛星アンテナや可搬型発電機などを活用した“応急復旧”であり、完全復旧には至っていない。完全復旧のめどは未定で、ソフトバンクは「引き続き本復旧へ向けて取り組んでまいります」としている。
復旧対象サービスはソフトバンク、Y!mobile、LINEMOの携帯電話サービス、SoftBank Air、おうちのでんわ、ソフトバンク回線を用いたMVNO。
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