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NEC、システム構築の最小構成一式を提供する「ローカル5Gパック」販売開始 受注は4月末から
NEC(日本電気)が、ローカル5Gシステム構築に必要な最小構成の一式をパックで提供する「ローカル5Gパック」を販売する。想定価格は398万円から(税別)で、受注は4月末から開始する。
NEC(日本電気)は3月6日、ローカル5Gシステム構築に必要な最小構成の一式をパックで提供する「ローカル5Gパック」を発表した。希望小売価格は398万円から(税別)で、4月末から受注を開始し、6月末から出荷を開始予定だ。
ローカル5Gパックの概要
本パックでは、基地局を構成するために必要な複数の機器を統合したSub-6小型一体型基地局「UNIVERGE RV1200」を中核に、スイッチ、コントローラー、5Gコアなどローカル5Gネットワークの構築に必要な機器をセットで提供し、導入時の負担を軽減する。セットの標準パッケージは以下の通りだ。
- 基地局(UNIVERGE RV1200):1台
- コントローラー(UNIVERGE RV1200-C):1台
- 5Gコア/UPF(UNIVERGE RV-C6000):1台
- PTPスイッチ(UNIVERGE QX-S708G):1台
- GPSアンテナ:1台
- SIMカード:5枚
これらの機器は、初期設定済みの状態で出荷されるため、従来製品と比べると構築工数を大幅に削減できる。要件に合わせた規模でスタートし、スケールアウトできるシンプルなシステム構成としている。
ローカル5Gの利用には、総務省(総合通信局/総合通信事務所)に免許の申請をする必要がある。本製品も例外ではなく、機器の設置者(購入者)自身が免許申請の手続きをしなければならないが、オプションとしてNECが免許申請を支援するサービスも用意されている。
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