山手線周辺と主要駅で最もつながる5Gネットワークはどのキャリア? 英Opensignalが調査結果を発表
世界のモバイルネットワークのユーザー体感を分析している英Opensignal(オープンシグナル)。同社は2024年3月16日、JR山手線の主要駅でどのキャリアがつながりやすいのかを調査した結果を公表した。トップに輝いたのは……?
世界のモバイルネットワークのユーザー体感を分析している英Opensignal(オープンシグナル)は2024年3月16日、JR山手線の主要駅でどのキャリアがつながりやすいのかを調査した結果を公表した。
分析には山手線周辺と東京、品川、渋谷、新宿、池袋、上野、秋葉原の各駅で収集されたデータが含まれている。1日に最大500万人の乗客を運ぶ山手線。もっともつながる5Gネットワークはどのキャリアなのか。
「一貫した品質」「5G利用率」「5Gゲーム・エクスペリエンス」という項目で、トップになったのはソフトバンクだった。
一貫した品質という項目は、ネットワーク上でのユーザー体験がどれほど十分だったのかを示す。一貫した品質について、東京周辺におけるスコアと、山手線周辺でのスコアを比べると、後者の方がわずかに劣るという。Opensignalは「トラフィックの多いエリアでのネットワークの輻輳(ふくそう)が原因」と見ている。
5G利用率は、5Gサービスの広がりを示す尺度を示す。これはユーザーが有効な5Gに接続している時間の割合を示す。
5Gゲーム・エクスペリエンスは、文字通り5Gのネットワークに接続し、どれほど快適にゲームをプレイできるかを示す。
ソフトバンクは、5Gのネットワークに接続して、動画を視聴し続ける際の「ビデオ・エクスペリエンス」でもトップの座を譲らないが、au/NTTドコモとの差はほとんどない。
ダウンロード速度の体感については、「auが統計的に同点のソフトバンクとNTTドコモよりも約20%高速だが、楽天モバイルは競合他社に大きく遅れをとっている」という。一方で、アップロード速度の体感については、「楽天モバイルがリードしており、その結果はソフトバンクよりも60%近く速く、auのほぼ2倍」だという。
山手線周辺で最も優れたモバイル・ネットワーク・エクスペリエンスを提供したのはソフトバンクだという。ソフトバンクは、「一貫した品質」「5G利用率」「5Gゲーム・エクスペリエンス」という3つのカテゴリーで首位となった。
関連記事
- 5G品質が最も安定しているのはソフトバンク、前回首位のドコモを上回る 英Opensignalが調査
英Opensignal(オープンシグナル)は4月26日、日本の通信事業者4社を比較した最新の「モバイル・ネットワーク・ユーザー体感調査レポート」を公開。対象キャリアはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルの4社。調査期間は2022年12月1日から2023年2月28日まで。 - Opensignalが4キャリアの通信品質を調査 5Gはドコモ、ゲームやビデオはソフトバンクが優秀
Opensignalが、日本の携帯電話ユーザーがネットワークの使い心地をどう感じているかを調査した。今回初めて日本の5Gを調査し、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの4社について調査した結果を公開している。 - Opensignalが4キャリアのネットワーク品質を調査 ビデオやゲームの体験はソフトバンクが優秀
全世界のモバイルネットワークを分析する英Opensignalが、5月11日に「2021年4月-日本のモバイルネットワークエクスペリエンスについての分析報告書」を発表した。 - ドコモがつながらないから卒業? 同社公式の意味深投稿が話題、その真意は? 「新たな旅立ちがみんなの夢につながりますように」
「祝!卒業」「新たな旅立ちがみんなの夢につながりますように」──。そんな投稿がXで一時注目を集めた。その理由を広報に聞いてみた。 - ドコモとソフトバンクの“パケ詰まり”対策 明暗を分けた差はどこにあったのか
主に都市部の“パケ詰まり”に悩まされているドコモだが、同じ環境でも、他社は安定した品質で通信できることが多い。特にKDDIやソフトバンクは、SNSなどでも不満を訴える声を見かける機会が少ない。なぜ他社の通信品質は比較的安定しているのか。ソフトバンクが19日に開催したネットワーク品質に関する説明会で、その答えの一端が見えてきた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.