スマホ決済の満足度が低下、原因は「キャンペーン/ポイントサービス」 J.D.パワーの調査より
J.D.パワーは、3月19日に「2024年QRコード・バーコード決済サービス顧客満足度調査」の結果を発表。総合満足度は昨年度を下回り、利用頻度の高い層と低い層での満足度の差が拡大している。
J.D.パワーは、3月19日に「2024年QRコード・バーコード決済サービス顧客満足度調査」の結果を発表した。
本年調査の総合満足度は1000ポイント満点中642ポイントで、過去最高の満足度を記録した前回調査(2023年3月発表)を6ポイント下回る。影響度の高い「キャンペーン/ポイントサービス」が大きく低下した他、意向を示すロイヤルティは「継続意向」と「増額意向」が横ばい、「推奨意向」は微減となった。
総合満足度を利用頻度別に見ると「2〜3日に1回以上」の利用頻度の高い層の満足度は前年比+8ポイントに対し、「1週間に1回以下」の利用頻度の低い層の満足度は前年比−14ポイント。利用頻度の高い顧客は、利用頻度の低い顧客に比べて満足度やロイヤルティも高い。一方、主な利用理由である「ポイントが貯まりやすい」「キャンペーンが魅力的」といった項目はいずれの層でも低下が見られた。
「給与デジタル払いに興味がある」と回答した人の割合は業界全体では20%で、年代別に見ると20代は34%、30代は24%と若年層ほどその意向が高い。性別では男性22%、女性18%と男性の意向が相対的に高く、決済サービスの利用頻度別では利用頻度の高い顧客層ほど給与デジタル払いへの意向が高いことが分かった。
総合満足度ランキング1位は3年連続でPayPay(647ポイント)が獲得し、2位は楽天ペイ(645ポイント)、3位はau PAY(636ポイント)となった。
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