Google、FitbitアプリにGeminiベースの対話型アドバイスAI搭載へ
Googleは、傘下のFitbitのモバイルアプリに生成AI「Gemini」ベースの対話型アドバイスAIを搭載すると発表した。まずは一部のFitbit Premiumユーザーにラボ機能として今年後半に提供を開始する。睡眠とワークアウトのバランスなどについてアドバイスしてくれる。
米Googleは3月19日(現地時間)、傘下のFitbitと協力し、Fitbitアプリに「Gemini」ベースの対話型AIを搭載する計画を発表した。まずはサブスクリプションサービス「Fitbit Premium」の一部のユーザー向けに、ラボでのオプトインの機会提供を開始した。利用可能になるのは「今年後半」の見込み。
FitbitやPixel Watchなどからのユーザーのヘルスケア関連データに基づいて、睡眠改善などのパーソナルなアドバイスを提供する。また、Fitbitアプリでフィットネス目標を設定している場合、実用的なメッセージやアドバイスなど、コーチング機能を提供する。例えば、ユーザーの睡眠パターンと睡眠の質の変化を分析し、ワークアウトの強度の変更を提案するという。右画像のように、チャット形式で相談できるようになる。
このサービスのために、GoogleとFitbitは「認定されたコーチやウェルネス専門家から収集された実際の人間のケーススタディからの匿名データ」などを使ってトレーニングした「Personal Health LLM」を構築している。開発にあたっては、例えば睡眠医学認定試験のような模擬試験を使ってこのLLMのパフォーマンスをテストしており、現時点で良好な結果を示しているという。
Fitbit Premiumユーザーは、Fitbit Labsでオプトインできるようになる見込みだ(本稿筆者もPremiumユーザーだが、「設定」の「通知」で「研究のご案内」をオフにしていたからなのか、まだオプトインできない)。
この機能は昨年10月開催の「Made by Google 2023」で予告されていた。
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