「きのこの山ワイヤレスイヤホン」の実機に触れ、体験してきた 2万9800円で26日に3500台限定発売(2/2 ページ)
明治は2024年3月25日、チョコレート菓子「きのこの山」を模した完全ワイヤレスイヤフォンを報道陣に披露した。26日12時からクラウドファンディングのMakuakeにて3500台限定販売する。価格は2万9800円(税込み)。
きのこの山とたけのこの里、海外では認知されていない きのこの山ワイヤレスイヤホンを世界へ発信
重複するが、きのこの山ワイヤレスイヤホンの一般販売は予定されていない。では、一体誰に向けた製品なのだろうか。きのこの山が好きな人、明治のグッズコレクターは買うだろうが、明治がアピールしたのは、イヤフォン単体よりも翻訳機能だった。
明治グローバルカカオ事業本部カカオマーケティング部長の相澤幸保氏は、「実物に近く、144言語対応のきのこの山ワイヤレスイヤフォンが、ようやく完成し、皆さんにお披露目できた」と話す。「海外の人とコミュニケーションをするときに、これは日本のお菓子だよ、と紹介できるような」会話をイメージして企画したという。菓子、食品の製造販売などを行う明治ならではの着眼点で、実際の利用シーンを想起できるような翻訳機能がアピールされていることがうかがえる。
翻訳機能の搭載理由には、日本だけでなく海外にも訴求したい、明治の意図もありそうだ。2019年開催の「きのこ・たけのこ国民総選挙」では、「辛うじてきのこの山が勝ち」(相澤氏)、日本で知られているはずのきのこの山とたけのこの里だが、相澤氏は「日本以外の国では認知されていない」と打ち明ける。
そのため、明治は日本だけでなくグローバルに向けて、一風変わった企画を発信し、「認知を拡大していくような戦略を取っていく」(相澤氏)としている。発表イベントの会場は明治本社(東京・中央区)でも都内の会場でもない成田空港だった。人目を引くような場所で、記者会見場ではないため、小規模なスペースだったが、これもグローバルへの訴求を意識したためだという。
関連記事
- 3月下旬に発売予定の「きのこの山のワイヤレスイヤホン」はなぜ生まれた? 明治に聞いた
明治が2023年11月に製品化を決定した「同時翻訳機能付 きのこの山イヤホン」。思わぬ方向から発売予定が明らかとなりました。なぜ発売するのか質問していたので、その回答を掲載したいと思います。 - 明治、「きのこの山」をイヤフォンに 127言語対応の翻訳機能も搭載 「たけのこの里」では耳にフィットせず?
明治は11月17日、チョコレート菓子「きのこの山」を模したイヤフォンを発表した。7月に明治公式X(旧Twitter)アカウントで話題になった企画を商品化した。発売日は後日発表するという。 - 会話をリアルタイムで翻訳できるイヤフォン「Pixel Buds」登場 Googleから
Googleが独自のワイヤレスイヤフォン「Pixel Buds」を発表。Googleアシスタントやリアルタイム翻訳が利用できる。日本での発売は未定。 - 多すぎて分からない「ワイヤレスイヤフォン」 選び方のポイントを解説
完全左右独立型のイヤフォンは「TWS(True Wireless Stereo)イヤフォン」とも呼ばれ、ここ数年で多く普及していることもあり、販売される製品も数多くある。そこで今回は選ぶべきポイントを挙げながら、イヤフォン選びについて語っていきたいと思う。 - 「AirPods(第3世代)」の新機能を徹底検証 「AirPods Pro」とどちらを選ぶべき?
Appleの最新ワイヤレスイヤフォン「AirPods(第3世代)」は、空間オーディオや感圧センサーに対応した。上位モデルの「AirPods Pro」や、旧モデルの「AirPods(第2世代)」と比べて、どれを選ぶべきか迷っている人も多いのではないだろうか。AirPods(第3世代)の新機能をチェックしつつ、AirPodsシリーズの選び方を解説する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.