Google、新「デバイスを探す」を北米で開始 AndroidネットワークやNestを活用
Googleは、紛失したAndroid端末を探せる「デバイスを探す」の新版をまずは北米で公開した。Appleの「探す」同様にクラウドソーシングネットワークを活用する。屋内では、Nest端末(Google Home端末)も利用できる。
米Googleは4月8日(現地時間)、見失ったAndroid端末を見つけるためのサービス「デバイスを探す」の新版をまずは北米で提供開始したと発表した。グローバルに展開していく計画だ。
米Appleの「Find My」(日本では「探す」)と同様に、ユーザーが参加するAndroid端末のクラウドソーシングのネットワークを使って自分のAndroid端末を見つけられるようになる。
現行の「デバイスを探す」は紛失した端末がインターネットに接続されている必要があるが、新版はBluetoothを利用するので、オフラインでも機能する。
昨年のGoogle I/Oで予告したように、Android端末だけでなく、互換性のあるBluetoothタグも追跡できるようになる。まずはChipoloとPebblebeeの追跡タグが対応し、将来的にはJBLやSonyのヘッドフォンにも対応する見込みだ。
Pixel 8/8 Proは電源オフでも探せる
Pixel 8とPixel 8 Proの場合は、「特殊なPixelハードウェアにより」電源がオフになったりバッテリーが切れている場合でも見つけることができるという。
Nest端末も探索に協力
屋内で端末やタグを探す場合は、Nest端末に尋ねることもできる。例えばタグをつけた鍵を見つけたい場合は「ねえGoogle、私の鍵を見つけて」とGoogleのスマートスピーカーなどに話しかけると、同じWi-Fiネットワーク上に接続された複数のGoogle Home端末のいずれかの近くにタグがあれば、「鍵は午後9時15分にはリビングのGoogle Nest Hubの近くにありました」などと答える。
タグをつけた家の鍵などを家族で共有
タグをつけた鍵などを家族で共有する場合、「デバイスを探す」アプリで管理できるようになるので、共有メンバーが鍵の現在地を把握できるようになる。
クラウドソーシングネットワークの安全対策
Googleは「デバイスを探す」で、クラウドソーシングネットワークへの参加を決めたAndroid端末ユーザーの安全性とプライバシーの確保を最優先事項にしたとしている。
このネットワークによる仕組みは、探されている対象物の周囲にあるAndroid端末のBluetoothを利用して対象物の位置を特定するというものだ。ネットワークに参加しているAndroid端末が対象物の位置を報告し、探しているユーザーが「デバイスを探す」アプリにログインすると、報告された位置情報を確認できる。
ネットワークに参加するAndroid端末が報告する位置情報はE2EE(エンドツーエンドでの暗号化)されており、対象物の所有者のみが位置情報を復号できる。また、データを提供したAndroid端末に関する位置情報以外の情報は含まれない。その他のプライバシー関連の情報は公式ブログを参照されたい。
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