海外向けeSIM「Lesimo」、開始からわずか1年で終了 提供元のNTTメディアサプライが案内
エヌ・ティ・ティ・メディアサプライは海外渡航者向けのデータ通信サービス「Lesimo」を2024年4月18日で終了する。eSIM対応端末の増加に伴い、海外渡航者向けのサービスも増える中、Lesimoは2023年4月にサービスを開始。SIMの差し替えが不要なeSIMを導入した他、低価格で出費を抑えらえる点などをアピールしていたが、わずか1年ほどでその幕を閉じる。
エヌ・ティ・ティ・メディアサプライは海外渡航者向けのデータ通信サービス「Lesimo」を2024年4月18日で終了する。eSIM対応端末の増加に伴い、海外渡航者向けのサービスも増える中、Lesimoは2023年4月にサービスを開始。SIMの差し替えが不要なeSIMを導入した他、低価格で出費を抑えらえる点などをアピールしていたが、わずか1年ほどでその幕を閉じる。
Lesimoの提供元はNTT西日本の子会社、エヌ・ティ・ティ・メディアサプライ(NTTメディアサプライ)。サービス終了理由について、同社は「より多くの方にご満足いただけるサービスへの転換を目指すため」だと説明する。
もともとトライアルサービスとして始まったLesimo。2023年8月には料金の値下げを行い、9月にはANA傘下のLCC(ロー・コスト・キャリア)であるPeachと提携。同社のサイトから申し込めるようになった。10月にはANAマイレージクラブとの提携により、ANAカードでの購入で100円ごとに1マイルが付与されるようになっていた。
世界的に対応端末や需要が増すeSIMに目をつけた同社は、Lesimoで「渡航時にSIMカードの差し替えの手間を省ける」点も武器にMVNO業界へ挑んだ。キャッチフレーズは「旅行をもっとスマートに」となっており、「モバイルWi-Fiレンタルサービスへの申し込みや返却」さえも不要で、利用者の端末がeSIMの規格に対応していれば──サクッと使える──というメッセージ性もある。
同社は、4月1日に新規申込受付(会員登録/プラン購入)を停止し、18日にはサービスの利用を停止する。それ以降は、Lesimo公式Webサイト、会員サイト、公式SNSが「閲覧できなくなる」としている。
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