新スマートグラス「Rokid Max Pro」発表 内蔵カメラで“ハンドトラッキング”が可能に 目の前に広がるアプリを指で操れる
スマートグラスを開発する中国Rokid(霊伴科技)は2024年4月20日、「Rokid Max Pro(ロキッド マックス プロ)」と「Rokid Station Pro(ロキッド ステーション プロ)」を発表した。Rokid Max Proはメガネ型のディスプレイで、ハンドトラッキングが可能になった。Rokid Station Proはコントローラーとして機能する。日本で販売される予定だが、発売日や価格は未定だ。
スマートグラスを開発する中国Rokid(霊伴科技)は2024年4月20日、「Rokid Open Day 2024」と題したイベントを開催し、「Rokid Max Pro(ロキッド マックス プロ)」と「Rokid Station Pro(ロキッド ステーション プロ)」を発表した。Rokid Max Proはメガネ型のディスプレイで、ハンドトラッキングが可能になった。Rokid Station Proはコントローラーとして機能する。日本で販売される予定だが、発売日や価格は未定だ。
Rokid Max Proは76gの軽量ボディーにMicroOLEDディスプレイ(片側当たりの解像度は1980×1080ピクセル、リフレッシュレートは最大120Hz)を搭載。かけるだけで大きなスクリーンが広がり、映画を鑑賞したり、アプリを操作したりできる。視野の広さを示す視野角(FOV)は現行モデル「Rokid Max」と同じ50度だ。
Rokid Maxにはない特徴として、ハンドトラッキングが挙がる。Rokid Max Proでは、前方の広角カメラで空間を認識可能になった。Rokid独自開発のAI(深層学習)により、操作に必要な手を高精度に追跡し、測位も可能だという。アプリの切り替えや映像コンテンツの再生/停止などの操作は手だけでなく、コントローラーのRokid Station Proでも行える。
Rokid Station Proも現行の「Rokid Station」にはない特徴を持つ。こちらも背面にカメラを搭載しているが、空間認識ではなくQRコードの読み取りに利用する。同社によれば、QRコードの読み取り機能は「中国の文化観光博物館の展示シーンで実際にプロダクトとして使用されている」という。例えば、展示物にQRコードが貼り付けられていれば、Rokid Station ProのカメラでQRコードを読み取り、展示物の説明映像をRokid Max Proで視聴できる。
プロセッサは米Metaの「Quest Pro」にも搭載されている、Qualcommの「Snapdragon XR2+Gen1」を採用。「AR Processor」「AR Co-Processor」「Connectivity」の3つを束ねたもので、AR Co-Processorがカメラ、センサーに関する情報を扱うコア部分を担い、AR Processorでハンドトラッキングなどの入力情報や画像出力を処理。Connectivityを介してグラスと接続したスマートフォンなどと必要なデータを送受信する。
Rokid Station Proのメモリは12GB、ストレージは128GBで、無線LAN規格としてWi-Fi 6をサポートする。物理キーとして電源ボタン、方向キーなどを搭載。内蔵バッテリーの容量は7620mAhで、5000mAhのRokid Stationより長時間、アプリの操作やコンテンツの視聴が可能だという。
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