「iOS 17.5」配信開始 Androidと共通のトラッカー検出機能追加など
Appleは「iOS 17.5」や「iPadOS 17.5」など、一連のOSのセキュリティ更新の配信を開始した。iOS 17.5ではGoogleとともに取り組んできたトラッカー検出機能が追加される。欧州ではApp Store以外からのアプリダウンロードが可能になる。
米Appleは5月13日(現地時間)、「iOS 17.5」「iPadOS 17.5」「iOS 16.7.8」「iPadOS 16.7.8」「macOS Sonoma 14.5」「macOS Ventura 13.6.7」「macOS Monterey 12.7.5」「watchOS 10.5」「tvOS 17.5」という、一連のセキュリティ更新の配信を開始した。本稿では新機能も追加されるiOS 17.5について紹介する。
iOS 17.5は、[設定]→[一般]→[ソフトウェア・アップデート]でダウンロードできる。
日本でも利用できる新機能としては、米Googleと協力して取り組んできたAirTagなどの位置追跡端末悪用対策機能がある。これにより、端末がペアリングされているOSがiOSでもAndroidでも、ユーザーの所有物ではないBluetoothトラッカー端末が近くにある場合に通知するようになる。
この他、日本ではまだ提供していないサブスクリプション制のニュースサービス「News+」のオフラインモードが追加された。
また、欧州圏では、欧州連合のDMAに対処するためにApp Store以外のWebからアプリをダウンロード可能になる。
セキュリティ関連では15件の脆弱性に対処した。今回は「悪用された可能性があるという報告」のあったものはないようだ。旧版OSの更新は、これらの脆弱性に対処するものだ。
関連記事
- iPadに“史上最大”の変化 「Appleスペシャルイベント」発表内容まとめ
Appleが、スペシャルイベントを開催し、新しいハードウェア製品を発表した。この記事では、新製品の概要記事をまとめていく。 - Apple、「詳細は近日公開予定」としていたセキュリティ更新の詳細を公開
Appleは、iOS 17.4.1などの一連のOSのセキュリティアップデートの際に「詳細は近日公開予定」としていた詳細を4日後に公開した。いずれも画像処理関連の脆弱性で、問題は解決したとしている。 - Apple、「iOS 17.4.1」リリース 「詳細は近日公開予定」
Appleは「iOS 17.4.1」「iPadOS 17.4.1」「iOS 16.7.7」「iPadOS 16.7.7」「visionOS 1.1.1」という、一連のセキュリティ更新の配信を開始した。いずれも「詳細は近日公開予定」となっている。 - 「iOS 17.4」配信開始 Podcastの文字起こしや新絵文字など新機能も追加
Appleは「iOS 17.4」の配信を開始した。欧州ではデジタル市場法(DMA)対策が追加される。日本語は未対応だが、Podcastの書き起こし機能や新しい絵文字などの新機能が追加され、重要な脆弱性修正も行われる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.