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「iOS 17.4」配信開始 Podcastの文字起こしや新絵文字など新機能も追加
Appleは「iOS 17.4」の配信を開始した。欧州ではデジタル市場法(DMA)対策が追加される。日本語は未対応だが、Podcastの書き起こし機能や新しい絵文字などの新機能が追加され、重要な脆弱性修正も行われる。
米Appleは3月5日(現地時間)、「iOS 17.4」の配信を開始した。日本には関係のないものもあるが、主な新機能を紹介する。
Podcastで文字起こし
サポートするのは英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語のみだが、Apple Podcastで文字起こしを表示できるようになった。エピソードが公開された直後に、自動的に利用可能になる。公開済みのエピソードも順次書き起こしていくとしている。
欧州のDMA(デジタル市場法)対策
欧州のDMA(デジタル市場法)対策で、欧州連合(EU)圏内でのみ、App Store以外からのアプリ配信を認め、アプリ開発者は外部決済を選択できるようになる。
詳細はこちらの記事を参照されたい。
新しい絵文字
キノコや火の鳥などの新しい絵文字が利用できるようになった。以下はEmojipediaによる新絵文字一覧だ。
また、人物やその顔の絵文字の一部で向きの左右を選べるようになった。
その他
- Shazamの「ミュージック認識」で特定した曲をApple Musicのプレイリストとライブラリに追加できる
- iPhone 15/15 Proのバッテリー表示の変更
- Siriが、設定言語以外の対応言語で受信したメッセージを読み上げ可能に
- 「盗難デバイスの保護」がすべての場所のセキュリティを強化
- 「探す」で連絡先の写真が空白になる問題の修正
セキュリティ関連
「悪用された可能性があるという報告」のあったものを含む、複数の脆弱性に対処した。
これらの修正は、「iOS 16.7.6」および「iOS 15.8.2」として、旧モデルにも配信される。
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