「Android 15 Beta 2」リリース AQUOS sense8などにもインストール可能に
Android 15 Beta 2がリリースされた。「Private Space」などの新機能が追加され、「AQUOS sense8」などにインストール可能だ。
米Googleは5月15日(現地時間)、次期モバイルOS「Android 15」の「Beta 2」をリリースしたと発表した。Pixel端末だけでなく、「AQUOS sense8」など、シャープやOnePlusなどのサードパーティー製端末にもインストール可能になった。
一般ユーザーに直接関係のある主な新機能を紹介する。
アプリも隠せる「Private Space」
「Private Space」は、自分以外の人にアクセスされたくないアプリを保管するためのデジタル金庫のような新機能。例えばヘルスケア関連アプリや銀行アプリをPrivate Spaceに入れておけば、たとえ端末を盗まれても個人情報を見られたり勝手に送金されたりせずにすむ。
ここに入れたアプリにアクセスするには、アプリ一覧で生体認証または新たに設定したパスワードを入力する。
Googleフォトでは見られたくない写真を隠せるが、Private SpaceではGoogleフォト(に限らず)アプリ自体を隠せる。
出荷時設定へのリセット保護の強化
小さな変更ではあるが、盗難され、工場出荷時状態にリセット・再セットアップされにくいように、再セットアップにGoogleアカウントの認証情報入力が必須になる。
日本語フォントがバリアブルに
開発者向け機能だが、日本語、中国語、韓国語のフォントファイルがバリアブルフォントになったことで、これらの言語を使うアプリの開発者はアプリ上のテキストのデザインを改善できる。
日本語変体仮名フォントのバンドル
こちらも開発者向けだが、日本の変体仮名のフォントファイルがデフォルトでバンドルされるようになる。
受信通知を振動で識別可能に
通知の種類ごとに振動方法を設定できるようになるので、画面を確認しなくても何の通知かが分かるようになる。
この他の開発者向けの新機能については公式ブログを参照されたい。
Android 15の正式版は、今秋に次期ハイエンドPixelの発表に合わせてリリースされる見込みだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Google I/Oで明かされたAndroidの進化 日本で「Googleメッセージ」開始、RCS対応でKDDIと連携
Googleは、5月14日から15日(現地時間)に渡り、米カリフォルニア州マウンテンビューで、開発者向けイベントの「Google I/O」を開催している。生成AIモデルGeminiの最新版である「Gemini 1.5 Pro」や、高速版の「Gemini 1.5 Flash」を発表するとともに、Google DeepMindが開発中のAIエージェント「Project Astra」を披露した。Androidの新機能や、日本での「Googleメッセージ」対応も発表した。
Google検索にも生成AIを導入 計画やブレストの手助けに 動画撮影しながら質問も
Googleが、Google検索用に生成AIモデル「Gemini」を導入する。単に調べるだけでなく、計画やブレインストーミングなどに関する質問もできるようになる。動画を撮影しながら検索する機能も提供する。
Google、マルチモーダルなAIアシスタント「Project Astra」デモでARメガネをチラ見せ
GoogleはリアルタイムのマルチモーダルAIアシスタントプロジェクト「Project Astra」を発表した。デモ動画には、Pixel搭載のプロトタイプとの会話を途中でARメガネに切り替える場面も。
Androidに“Google AI”の新機能 OSにGeminiを統合、「かこって検索」で問題を解く機能など
米Googleが、Android向けに搭載するAI関連の新機能を発表した。特定の部分を丸で囲って検索ができる「かこって検索」を、学習に活用できるようにする。Androidに生成AIモデルの「Gemini」を統合し、アプリ上のオーバーレイ表示から、より簡単にGeminiを利用可能になる。
「Android 15 Beta 1」リリース Pixel 6以降にインストール可能
Googleは、次期もアイルOS「Android 15」の「Beta 1」をリリースした。Pixel 6以降のPixel端末にインストール可能だ。



