vivoの折りたたみ最上位「X Fold3 Pro」に触れる 薄くて高性能で、画面内指紋センサーにも対応:山根康宏の海外モバイル探訪記
中国メーカーの折りたたみスマートフォンは、元祖折りたたみメーカーであるサムスンの製品を上回る性能と仕上げのモデルが次々と登場しています。vivoの「X Fold3 Pro」は折りたたみデザインながらも、ディスプレイに指紋認証センサーを内蔵。カメラもかなり高性能です。
中国メーカーの折りたたみスマートフォンは、元祖折りたたみメーカーであるサムスンの製品を上回る性能と仕上げのモデルが次々と登場しています。vivoの「X Fold3 Pro」は折りたたみデザインながらも、ディスプレイに指紋認証センサーを内蔵。カメラもかなり高性能です。
Proの名前から分かるように、vivoは同時に「X Fold3」も発表しています。X Fold3は横折りモデルながら「iPhone 15 Pro Max」の221gより軽量な219gを実現、ただし防水には非対応です。一方のX Fold3 ProはIPX8の防水に対応しながら重量は236gで、「iPhone 14 Pro Max」より軽量です。
閉じたときのディスプレイサイズは6.53型。指紋認証センサーは閉じたときのアウトディスプレイだけではなく、開いたときのメインディスプレイにも搭載しています。閉じたときの厚みは11.2mmとかなり薄い仕上げです。なおX Fold3は10.2mmとさらに薄くなっています。
カメラは5000万画素広角と5000万画素超広角、さらに6400万画素のペリスコープ型3倍望遠を搭載しており、他社のフラグシップモデルと変わらぬ画素数といえます。なお、カメラはカールツァイスと協業して開発しています。
本体の全体的なデザインは側面の角をあまり丸めていないため、持ってみるとグリップ感が高いと感じられました。先行して市場に登場している薄型軽量の折りたたみモデル、Huaweiの「Mate X5」やHONORの「Magic V2」が側面をかなり丸めた形状に仕上げており、触感はだいぶ異なります。このあたりはメーカーのデザイン戦略の違いなのでしょう。
本体を開くと8.03型のディスプレイが現れます。こちらはXiaomiの「MIX Fold 3」と並ぶ折りたたみ最大サイズ。ただしMIX Fold 3は解像度が1916×2160ピクセルですが、X Fold3 ProとX Foldは2200×2480ピクセル。より高精細な表示ができます。
開いたときの最薄部の厚さは5.2mm。X Fold3はさらに薄い4.7mmです。
画面分割機能も当然搭載しており、大きい画面を有効利用できます。できればOPPOの「Find N3」のように、大きい画面表示のまま切り替えができるマルチタスクUIも搭載してほしかったところですが、このあたりは各メーカーとも徐々に改良を加えている段階なのだと思われます。日本に登場する予定はありませんが、海外からの訪日観光客がこれを手にして観光地で写真撮影を楽しむ、そんな姿を見る機会があるかもしれません。
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