“完全ワイヤレスイヤフォン”を外出先で使わなくなった理由(1/2 ページ)
最近、完全ワイヤレスイヤフォンを外へ持ち出さなくなった。いつも使っている製品が耳の形に合わないからだ。そこで選んだのが……
最近、完全ワイヤレスイヤフォンを外へ持ち出さなくなった。所有している製品が耳にフィットせず、落下して紛失しやすいからだ。イヤフォンの所有をやめようとも考えたが、音楽も動画もスピーカーではなくイヤフォンで聴きたいため、悩んだ末に行き着いた答えがネックバンド型のワイヤレスイヤフォンだ。なぜこのような結論に至ったのか、実体験を踏まえてお伝えする。
そもそも完全ワイヤレスイヤフォンに手を出したきっかけは「AirPods」だった。iPhoneでApple Musicを利用し、楽曲のストリーミング再生を行い、音楽をスマートフォンで楽しんでいた筆者は、Appleが2016年、「iPhone 7」「iPhone 7 Plus」のイヤフォンジャックを廃止することに伴い、発表したAirPodsを購入した。
それ以前に使っていた有線イヤフォンは首やカバンに絡んでしまいケーブルが邪魔になっていたが、AirPodsにしたことでそうした煩わしさはなくなった。これがAirPodsや、その後に購入した他の完全ワイヤレスイヤフォンを選ぶ理由の1つとなった。
イヤーピースのない完全ワイヤレスイヤフォンは耳から外れやすい
しかし、自分にとって理想的な完全ワイヤレスイヤフォンを見つけることができず、結果、AirPodsを含む他の完全ワイヤレスイヤフォンを外で使わなくなった。
耳に合わない、とだけ聞いてもピンとこない人もいるだろうから、補足しておくと、イヤフォンにはAirPodsのようなイヤーピースのないオープンイヤー型の製品と、サイズの異なるイヤーピースが数種類付属しているカナル型の製品が存在する。
このうち、特に筆者の耳の形に合わないのは、イヤーピースの付属しない製品だ。とはいえ、イヤーピースが付属している製品でも、イヤフォンが大きく耳に合わなかったり、汗をかいてしまい次第に耳から滑り落ちてしまったり……と、難点はあるのだ。
完全ワイヤレスイヤフォンそのものが嫌いになったわけではなく、出先で紛失する頻度が増したため、自宅では完全ワイヤレスイヤフォンを、外ではネックバンド型のワイヤレスイヤフォンを使うことにした。
ネックバンド型のワイヤレスイヤフォンは、使うときにだけイヤフォンを耳に装着し、使わないときには首から下げておけるため、首周りはやや邪魔に感じるが、イヤフォンを紛失するリスクは減った。完全ワイヤレスイヤフォンは左右のイヤフォンが独立しているのに対し、ネックバンド型のワイヤレスイヤフォンは首にかけられるひもでつながっている。
完全ワイヤレスイヤフォンの紛失については、JR東日本が2020年に落とし物として完全ワイヤレスイヤフォンが多いと発表していた。それによれば、7月から9月にかけて完全ワイヤレスイヤフォンがJR駅の線路内に落下した件数がは約78駅で約950件もあったという。線路内への落とし物は、場合によっては探すのに時間を要し、電車の大幅な遅延などにつながってしまう。
なくしやすいイヤフォン、保証サービスの対象外になるケースも
完全ワイヤレスイヤフォンが嫌になった理由は、単に耳の形に合わず紛失しやすくなる、という理由だけでなく、交換品のために追加料金を支払う必要がある他、メーカーによっては紛失の保証サービスがない場合があるからだ。
ちなみに、AirPodsの紛失時には保証を受けられる。Apple Careのサービスページには「AirPods本体や充電ケースを紛失した場合は交換品をご購入いただけます。AirPodsの左右いずれか片方や充電ケースのみのご購入も可能です。お届けする交換品は新品です」とある。ただし、料金は機種によって異なるので、事前に調べておいた方がよい。
ソニーの完全ワイヤレスイヤフォンにも紛失時の保証サービスはある。「ヘッドホン ケアプランワイド」というサービスに含まれる、「紛失あんしんサービス」がそれに該当する。ただし、サービスのページには「片方のヘッドセットをなくした場合のみが対象です。両方の紛失・クレードルの紛失はサービスの対象外です」とあるため、左右両方のイヤフォンまたはケースを紛失した場合は文字通りサービスの対象とはならない。紛失してしまった機種と同じ機種を使い続けたい場合は、新しい製品を買い直すハメになる。
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