「Apple Vision Pro」は暗所で使えない? 正しい使い方、公式サイトで説明
Appleは6月27日に「Apple Vision Proの安全な使い方」と題したページを公開した。明るい場所での使用を促す他、快適に使えるようにするための情報などをまとめている。Vision ProはAppleが2023年6月5日に発表した同社初のゴーグル型デバイス。
Appleは6月27日に「Apple Vision Proの安全な使い方」と題したページを公開した。明るい場所での使用を促す他、快適に使えるようにするための情報などをまとめている。
Vision ProはAppleが2023年6月5日に発表した同社初のゴーグル型デバイスだ。最初の発売国は米国。日本、中国本土、香港、シンガポールでは2024年6月28日に、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、英国では7月12日に発売した。日本での価格は59万9800円からと個人向けの製品としては高価だ。
左右にある2つのディスプレイは計2300万ピクセルの表示が可能なマイクロ有機ELパネルを採用する。片目当たりの解像度は4K以上となる。OSはVisionOSを採用。プロセッサはM2チップだ。12個のカメラ、5つのセンサー、6つのマイクからの入力を即時処理できるR1チップの他、空間オーディオ対応のスピーカー、操作に使うDigital Crownを備える。装着したままでも現実空間に居る人が透けて見える仕掛けもある。
Vision Proと併用できない物としてメガネが挙がる。そのため、Appleはコンタクトレンズを着用するか、ドイツの光学メーカーであるZEISS(ツァイス)と共同開発された「ZEISS Optical Inserts(光学インサート/レンズ)」の購入を推奨している。転倒や発作の危険性がある場合、心臓病などの深刻な疾患がある場合は、Vision Proの使用前に医療機関に相談してほしいとしている。
フィット感に関する内容にVision Proのパーツが挙がる。「ライトシーリング」「ライトシーリングクッション」だ。この2つは基本的にセットでの使用が前提で、Vision Proの内側(顔が触れる面)にマグネットで固定する。約600gのVision Proの重量は顔の前側に偏るため、このライトシーリングとライトシーリングクッションがフィット感に大きく影響する。
暗い場所で使えるかどうかについては、具体的にどれくらいの光量が必要なのかは不明だが、Appleは「快適に使えるように明るい場所でVision Proを使用してほしい」とした上で、「光が少ない環境では物と衝突する危険性が高くなる可能性がある」と説明している。Apple製品のサポートを担う部署も「何ルクスの照度が必要などという情報は持っていない」としている。
AppleはVision Proの使用に慣れてきたら、20〜30分ごとに休憩を取ることを推奨している。この他、病気、体調不良、障がいがある場合、目の疲れ、頭痛、目の痛みなどの視覚的な不快感、かすみや物が二重に見えるなどの症状がある場合は、Vision Proの使用を中止するよう呼びかけている。
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