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KDDI、Starlinkを活用した「山小屋Wi-Fi」の設置場所を拡大 日本百名山を中心に100カ所
KDDIは2024年の登山シーズンに、衛星ブロードバンド「Starlink」を活用した「山小屋Wi-Fi」の設置場所を拡大。日本百名山を中心とした100カ所の山小屋で実施し、30日間利用できるpovo2.0利用者向けの新料金プランも提供する。
KDDIは7月12日、2024年の登山シーズンに衛星ブロードバンド「Starlink」を活用した有料Wi-Fiサービス「山小屋Wi-Fi」の設置場所を拡大すると発表した。「日本百名山」を中心に、100カ所の山小屋でサービスをる用できるという。
設置場所例
- 北アルプス(飛騨山脈):槍ヶ岳、穂高岳などの山小屋31カ所
- 中央アルプス(木曽山脈):木曽駒ヶ岳などの山小屋5カ所
- 南アルプス(赤石山脈):北岳、赤石岳などの山小屋23カ所 など
料金プラン
山小屋Wi-Fiの料金プランは、2時間プランが300円(税込み、以下同)、24時間プランが600円となる。ただし、au携帯電話の契約者は無料で利用できる。
povo2.0ユーザー向けのプランも
KDDIは、povo2.0契約者を対象に、本サービスの「30日間プラン」「24時間プラン」が付帯するトッピングを期間限定で提供する。価格は以下の通りだ。
- 山小屋Wi-Fi(24時間)+0.3GB(15日間)トッピング:600円
- 山小屋Wi-Fi(30日間)+1GB(30日間)トッピング:1580円
なお、上記のトッピングでは山小屋Wi-Fiの利用権が「引き換えコード」として届く。このコードは購入から5日以内に届くため、購入直後には利用できない。
蓼科山頂ヒュッテにライブカメラを導入
今回の取り組みに併せて、KDDIは2024年8月以降に、ウェザーニューズの協力のもと長野県の「蓼科山頂ヒュッテ」にライブカメラを導入する。山小屋Wi-Fiを活用してリアルタイムに山小屋からのライブ映像を配信することで、天候の変わりやすい山の中腹や登山道の様子を確認できるとしている。
ライブカメラの映像は、「ウェザーニューズ」アプリと「auスマートパス」アプリでから無料で見られる、ライブカメラを設置する山小屋は、順次拡大する予定だ。
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