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災害時にiPhoneで活用したい機能まとめ つながらない場所でも助けを呼ぶには?(2/2 ページ)

8月8日16時43分頃に九州の日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生した。地震大国の日本では日頃から災害時に備えておく必要がある。今後のためにも、iPhoneで災害時に活用できそうな機能をまとめた。

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緊急時の連絡手段を確保する方法 衛星を役立てるサービスも活用したい

 自分の身を守るには、助けを呼ばなければならない場面がある。そんなときに、通信手段を確保できなければ、iPhoneを持っている意義はない。

 緊急時に備えて覚えておきたいのが「デュアルSIM」だ。1台のスマートフォンに同時に2枚のSIMカード/eSIMを入れて、通信サービスおよび電話番号を使い分けられる機能だ。1枚目に抜き差し可能なSIMカード、2枚目にオンラインで契約者の情報を書き込めるeSIMを設定しておける。

iPhone Apple
デュアルSIMを活用して、予備の回線を持っておくと、1つの通信サービスが使えなくても、もう1つの通信サービスを利用できる

 例えば、1枚目にNTTドコモ(docomoやahamo)のSIMカード、2枚目にKDDI(au/UQ mobile/povo)のeSIMを設定しておけば、ドコモの通信サービスだけが使えない場合に、KDDIの通信サービスに頼ることが可能だ。

 日本国内で販売されているiPhoneは、iPhone XS以降の機種でeSIMおよびデュアルSIMを利用できる。

 ただし、大規模災害で基地局などの通信設備が故障し、各社の通信サービスが使えなくなってしまうと、デュアルSIMを活用できないので注意しよう。

 最後の砦となるのが「衛星経由の緊急SOS」というサービスだ。iPhoneの電波やWi-Fi(無線LANサービスなど)がない場所でも、iPhoneが衛星中継センターとつながり、利用者の代わりに警察(110番)、消防(119番)、海上保安庁(118番)への連絡を行える。テキストでのやりとりが前提で、画面の指示に従ってiPhoneを操作する必要がある。

iPhone Apple
「衛星経由の緊急SOS」は、視界が開けた場所で利用できる。画像は「iPhone 15 Pro Max」で衛星を探す様子
iPhone Apple
iPhoneが衛星中継センターとつながると、テキストでのやりとりが可能になる

 衛星は地上から1000km以上離れていて帯域幅が狭いため、Appleはテキストメッセージに必要なデータサイズを3分の1に圧縮して、高速にやりとりできるアルゴリズムや素早く的確にやりとりできるユーザーインタフェースを開発。視界が開けた場所なら15秒でメッセージを送受信できる。

 対応機種は「iPhone 14」「iPhone 15」の全ての機種で、サービスの提供開始日である7月30日から2年間、またはiPhone 14/15シリーズをアクティベーションしてから2年間無料で利用できる。

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