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「3GBじゃ足りなかった」 LINEMOベストプランが埋めた穴、ユーザーが語る魅力と課題感(2/3 ページ)

ソフトバンクとMMD研究所は8月22日にオンライン専用ブランド「LINEMO」のユーザーを招いたイベントを開催した。合わせて、1072人を対象に実施した利用実態に関する調査結果を発表した。LINEMOユーザーのリアルな声を明らかにした。

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ユーザーを招くイベントの開催意図

 LINEMOベストプラン、LINEMOベストプランVの提供が始まってから1カ月もたっていないが、LINEMOの申し込み実績は「発表会開催日の6月6日以降、申し込みは増加傾向にあり、好調に推移している」(東氏)そうだ。発表後にX(旧Twitter)を見ると、10GBに注目する人もいて、ニーズのあった中間容量を補えたように思う。東氏も「SNSにおけるポジティブな声は発表会前後で2.4倍に増加した」と反響を話す。

LINEMO ユーザー MMD研究所
10GBの受けがよかったのか、他社からの乗り換えや、新料金プランへの切り替えは好調とのことだ
LINEMO ユーザー MMD研究所
SNSを見るとポジティブな声が発表会前後で2.4倍に増加したという

 サービス提供元のソフトバンクとしては、LINEMOユーザーを招くイベントを今回初めて開催する。LINEMOの満足度が高い理由や、ユーザーから見たLINEMOの魅力を可視化することで、より選ばれやすい料金プランにしたいようだ。東氏はイベント開催の意図をこう説明する。

 「本当に生の声を聞きたい。どういったユーザーさんが何を求めているのかを深掘りして、さらなるサービス改善に役立てていきたいという思いがあり、MMD研究所と調査を実施し、その発表の場とともにユーザーを招いたイベントの開始に至った」

LINEMOユーザーは何に魅力を感じているのか

 では、LINEMOユーザーは何に魅力を感じているのだろうか? 逆に改善点はあるのだろうか? ここからはMMD研究所の調査を交えつつ、イベントで見えたLINEMOの課題感も見ていきたい。

 MMD研究所は「LINEMOのユーザーのうち、他社からLINEMOに乗り換えた人を対象に、乗り換えを検討したきっかけを尋ねたところ、「通信料金の見直し」が69.7%と最も多い。契約者がプランの内容や料金に魅力を感じて、現在契約している料金プランよりも出費を抑えたい、という動機からLINEMOへ変更していることがうかがえる。

LINEMO ユーザー MMD研究所
通信料金の見直しに伴い、LINEMOへ移行した人は半数以上いた

 「LINEMOに乗り換えて、支払っている通信料金は安くなったのか」を質問したところ、全体のうちの79.1%が「安くなった」と実感していることが分かった。

 「なぜLINEMOを契約したのか?」という質問に対しては、36.7%が「料金プランが自分に合っているから」と回答した。次に多かったのが「コストパフォーマンスがよいから」で26%となった。他にも「LINEのデータ消費ゼロで使えるから」が8.7%、「PayPayキャンペーンなどのキャッシュバック特典がよかったから」が6.3%、「通信速度が速そう、つながりやすそうだから」が4.2%という結果となった。

LINEMO ユーザー MMD研究所
自分に合った料金プランをLINEMOで選んだ人は全体のうちの約4割。コストパフォーマンスのよさも評価されているという

 この結果について、MMD研究所代表の吉本浩司氏は「ベストプランの容量としてはスイートスポットをしっかり押さえられたと感じた。コストがしっかりと下がっているのにつながりやすい――この点が評価された結果ではないか」と分析する。

LINEMO ユーザー MMD研究所
MMD研究所代表の吉本浩司氏はLINEMOユーザーの調査結果を分析した

 東氏は「通信速度、ひいてはつながりやすさという観点でいえば、LINEMOもソフトバンク、Y!mobileと同じネットワークを利用しているため、そこは今後も訴求しつつ、ユーザーさんが利用している容量にマッチするコスパのよさを意識して、今後もサービスを提供していきたい」と続ける。

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