カーシェアの利用率は10%未満、一番人気のサービスは? MM総研が調査
MM総研は、カーシェアサービスに関する利用実態調査の結果を発表。利用したことがあるユーザーは5都府県いずれも10%未満で、サービス利用率トップは「タイムズカー」となった。
MM総研は、8月22日にカーシェアサービスに関する利用実態調査の結果を発表した。対象は東京都、愛知県、大阪府、京都府、福岡県に住む15〜79歳の男女4万5037人で、Webアンケートで実施した。
調査によるとカーシェアサービスを「利用したことがある」と回答した人は東京都の8.0%が最多で、5都府県すべてで10%未満だった。大阪府は6.3%で、愛知県が3.0%と最も低い。
自動車検査登録情報協会(東京都千代田区)によると、2023年3月末時点での自家用車の世帯当たりの普及台数は、愛知県は47都道府県中30位で今回の調査対象エリアでは最も高い。福岡県は39位、京都府は44位、大阪府は46位、東京都は47位で、カーシェアの利用率は自家用車の保有率と相関関係があると推測できる。
利用したことのあるカーシェアサービスは、5都府県全てでタイムズモビリティ(東京都品川区)の「タイムズカー」が最多に。いずれも6〜8割と2位以下を大きく引き離している。オリックス自動車(東京都港区)の「オリックスカーシェア」は東京都、大阪府、京都府で2位、名鉄協商(名古屋市)の「カリテコ」は愛知県で2位となった。
「満足」「やや満足」を合わせた利用者の67.0%が満足と回答し、「不満」「やや不満」は4.2%。利用のきっかけや利用シーン、利用頻度などに2023年調査から大きな変化はなかったが、きっかけとして最も多い「レンタカーよりも安いと思ったから」からレンタカーと同じような使われ方が中心で、日常の買い物など自己所有の代わりとしての使われ方は浸透していないことが伺える。
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