格安SIMの通信速度を測定【2024年8月】:IIJmioとmineoは昼の速度が大幅に向上(2/2 ページ)
今回はMVNOを中心とした格安SIMについて、4Gの通信速度を測定しました。約1年ぶりの測定となりましたが、昼の通信速度が大幅に向上したキャリアもありました。ただし使用する回線によって差が出る場合があります。
サブブランド/オンライン専用プランは速い
筆者はIIJmioとmineoの他にもahamo/povo2.0/LINEMOやY!mobile、UQ mobileの速度も毎月測定しています。これらのキャリアはMVNOとは異なり、キャリア本家と同じ回線設備をそのまま使っています。どこも1日中速いので、速度面の心配は不要です。
筆者の環境で特に速いのがY!mobileとLINEMOです。月による速度の変動が少なく、常時数十Mbps出ていて安定感抜群です。筆者が借りているオフィスでもつながりにくい場所があり、楽天モバイルはほぼ圏外、ドコモ回線とau回線も速度が顕著に低下しますが、ソフトバンク回線だけは常時快適に使えます。各種調査でもソフトバンク回線の評価が高く、SNSなどの口コミでも評判がよいです。
といっても、スマホの通信速度はエリアや環境によって大きく異なります。特に2023年には「パケ詰まり」と呼ばれる通信速度の低下が話題になりました。パケ詰まりとは、駅周辺、繁華街やオフィス街などの人口集中エリアで通信がプラチナバンドなどの特定の周波数帯に偏ることで、通信できなかったり速度が低下したりする現象です。最も話題になったのはドコモですが、au、ソフトバンク、楽天モバイルでも起こる可能性があります。
人口が多いエリアで、ドコモ/au/ソフトバンクやそのサブブランド、オンライン専用プランを使っているのに速度の低下が大きい場合は、パケ詰まりの可能性もあります。その場合、4G端末を使っている場合は5G対応機種に機種変更すれば解決するかもしれません。パケ詰まりは4G通信で起きることが多く、帯域幅の広い5Gで通信すれば快適な場合もあります。現行の5Gスマートフォンでも安価な機種はあるので、4G機種を使っている人はまずは機種変更してみましょう。
5Gスマホを使っているのにつながりにくい/遅い場合は他社への乗り換えを検討しましょう。その際、同じ回線を使うキャリアに乗り換えても解消しないので注意が必要です。eximoや5Gギガホプレミアを契約中の人がahamoに乗り換えたり、auの使い放題MAXからUQ mobileに乗り換えても効果がありません。例えば勤務先のオフィスビル内でつながりにくい場合は、同僚などに通信状況を聞き、快適に使えそうなキャリアを聞いてから乗り換えるのがよいでしょう。
以上、格安SIMの通信速度の測定結果でした。8月はIIJmioやmineoの昼の速度が大幅に向上しましたが、9月以降もこの速度がキープできるか注目です。繰り返しになりますが、スマホの通信速度はエリアや環境によって大きく変動するので、あくまで参考情報として読んでください。
著者プロフィール
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
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