バッテリーが膨張した14年前の「iPhone 4」、どうやって処分する? ドコモに相談してみた(2/2 ページ)
つい先日のことだが、部屋の引き出しを整理していたら、14年前に発売された「iPhone 4」が見つかった。よく見るとバッテリーが膨張し、本来は閉じているはずの背面パネルが開いている。このような状態のスマートフォンを処分するにはどうすればよいのか。
実際に持ち込んでみると、手続きはすぐに終了
では、実際にドコモショップへ行く場合、注意点は他にもあるのか。携帯電話本体を購入したり、料金プランを変更したりする際に店頭でサポートを受けながら手続きをしたい場合、事前に「来店予約」を行うとスムーズだ。
携帯電話の回収も、来店予約をしてから出向くとよい。ドコモ広報は「店舗の状況によってはお客さまを店頭でお待たせしてしまいご迷惑をおかけする可能性もあるため、来店予約をしていただいた上でご来店いただけたらと思います」としている。なお、ドコモの契約がなくても来店予約自体はできる。ショップへ出向ける日時が分かれば、事前に来店予約をしておくことをおすすめしたい。
店舗へ着いた後の手順はこうだ。店頭に持ち込んだ後、店舗スタッフに手渡す。マイナンバーカードやネットワーク暗証番号(ドコモ契約時に決めた数字4桁)で本人確認を済ませたら、店舗スタッフが実機を確認する。筆者の引き出しから見つかったiPhone 4は、ドコモでは取り扱いのない機種だったため、予想通り「ドコモではない端末ですね。他のキャリアのスマホですか?」と店舗スタッフに聞かれた。もちろん答えは「はい」だ。
店舗スタッフは来店者から受け取った端末を見て、どのメーカーのどの機種かが判別できない場合、SIMトレイなどに記載の製造番号を確認し、どのメーカーのどの機種なのかを特定する作業から行うそうだ。そのため、利用者自身で調べる必要はなさそうだ。
機種の特定が終わったら、処分する機種本体にmicroSD、SIMカードが入っていないかどうかを確認。入っている場合はそれらを取り除いた後で処分できる。microSDは個人情報につながるデータが入っている可能性があり、SIMカードは持ち主ではない人でも電話番号を確認できてしまうため、ショップでの処分は受け付けていない。
今回持ち込んだiPhone 4はSIMカードしか挿せず、もともとmicroSDには対応していないため、microSDの有無には該当しなかったが、フィーチャーフォンやAndroidスマートフォンなどの一部機種ではmicroSDを搭載できるため、この点にも注意が必要だ。
店舗スタッフが回収する機種に処分対象かどうかを判断するシールを貼り終えると、同意書が手渡される。ここで注意事項の説明があり、同意書にサインをすれば、ショップでの手続きが完了する。
個人情報が心配……という人はキャリアショップへ
ドコモショップで回収された携帯電話は「分別拠点」に運ばれる。本体、電池、付属品などに分別された後、金属をより効率的に回収しやすいよう、状態が良好なディスプレイはリユース(再利用)され、その他のパーツはメモリを含め細かく粉砕される。
バッテリーが膨張したり、起動しなくなったりした携帯電話でも、こうした行程をへることで、自動車やさまざまな家電の電子部品に再利用され、新たな形で生まれ変わる。眠ったままの携帯電話は宝の持ち腐れとなるため、空いた時間に売却するか処分したい。
ただ、個人情報の流出を防ぐ観点でいえば、今回、筆者が出向いたキャリアショップで処分する方がいい。ドコモ端末ならDOCOPYでFeliCaチップのデータを削除できるだけでなく、電話帳、写真、動画、メール(iモードメールやドコモメール(ローカル)のデータ)を古い機種から新しい機種へ移行させることも可能だ。
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