AndroidとPixelに9月の月例更新 悪用の可能性ある「重大」な脆弱性も修正

AndroidとPixelの9月のセキュリティ更新がリリースされた。最も危険性の高い「重大」な脆弱性が合わせて6件修正される。Pixelでは2つの修正も行われる。

[佐藤由紀子，ITmedia]

　米Googleは9月3日（現地時間）、AndroidおよびPixelの月例セキュリティ情報の9月版を公開した。Pixelシリーズでは、幾つかの修正も行われる。

　セキュリティ関連は、Android全体では「重大」2件を含む46件の、Pixelでは「重大」4件を含む6件の脆弱（ぜいじゃく）性が修正される。

　「重大」な脆弱性「CVE-2024-32896」は、「限定的かつ標的を絞った悪用を受けている可能性がある」とされている。

　Pixelスマートフォンでは、以下の修正が行われる。

• セキュリティの脆弱性に対処するためにサードパーティのAPKを削除する修正
• 特定の状況下でのWi-Fiの安定性とパフォーマンスを改善するための修正（Pixel 9シリーズが対象）

　サードパーティのAPKというのは、米セキュリティ企業iVerifyが16日に報告した「Showcase.apk」というAPK。現在は使われていないが、悪用される可能性があるという報告だった。

　このアップデートの対象は、Pixel 6以降。Pixel 5aのサポートは8月で終了した。

　なお、今回はPixel Watchシリーズの修正や改善についての発表はなかった。

　次期Android OSの「Android 15」の正式版リリースは、10月になると見られている。