“普通じゃない”スマホ「razr 50」でモトローラが打ち出す戦略 ソフトバンクは1年36円、対iPhoneにも自信(3/3 ページ)
モトローラ・モビリティ・ジャパンが新しい折りたたみスマートフォン「motorola razr 50」を9月27日に発売する。最大の特徴は、先代の「motorola razr 40」では約1.5型だったアウトディスプレイが、約3.6型に大きくなったこと。同社はモトローラのブランド認知向上と折りたたみスマホの市場拡大に向けた戦略を打ち出す。
海外ではrazr 40シリーズ購入者の20%がiPhoneユーザーだった
【訂正:2024年9月19日14時15分 初出時、見出しの内容が正確でなかったため、訂正いたしました。】
モトローラ・モビリティ カスタマーエクスペリエンス&デザイン ヴァイスプレジデントのルーベン・カスターノ氏は、razr 50が向上させるユーザー体験について説明。razr 50のアウトディスプレイを大きくした意図について「過去のrazrシリーズのユーザーが1日75分以上も外部ディスプレイで何らかの操作をしていたので、従来の2.5倍となる3.6型にした」と説明する。「ユーザーはスマートフォンを開いたり閉じたりすることなく、全てのアプリにアクセスできる」(同氏)
海外でrazr 50シリーズ発表後の反響について「ポジティブな反応をいただいている。一番高いシェアオブボイス(記事の露出量)を獲得している」とカスターノ氏は手応えを話す。先代のrazr 40シリーズは、海外で第3世代のrazrより5倍売れたという。その理由について「フリップのフォームファクター、ディスプレイ、ソフトウェア、バッテリー、カメラ、防水性能が従来のバータイプと比べても引けを取らない。全ての面で、バータイプに対して優位性がある」と話す。
また、モトローラはスマートフォンを「ライフスタイルプロダクト」と位置付けており、ファッション性も重視。その一環として、色見本でおなじみのPANTONEと協業し、razr 50の本体カラーもPANTONEが監修している。こうした「非常にファッショナブルでトレンディー」な点も支持されているようだ。
さらに興味深いのが、razr 40シリーズを購入したユーザーのうち、20%がiPhoneユーザーだったこと。その理由についてカスターノ氏は「革新的なフォームファクターだから」と即答。razr 50の発売タイミングは、くしくもiPhone 16シリーズが発売される1週間後だが、「自信を持っている」と同氏。「ポータブルでポケットに入り、アウトディスプレイも使いやすい」とrazr 50ならではの特徴が受け入れられることに自信を見せた。
折りたたみスマートフォンは、razrのように縦方向に折るフリップタイプもあるが、Galaxy Z Foldのように横向きに折るフォールドタイプもある。razrではフォールドタイプのモデルは展開しないのだろうか。カスターノ氏に聞いたところ、フリップタイプこそがrazrだという。「別の折りたたみタイプだとrazrではなくなってしまう。手に収まるフィット感、ポケットに入るサイズ感こそがrazrの要素になっている」と話し、今後もフリップタイプのユーザー体験を向上させていくことを示した。
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