TORQUEは「強さだけじゃ飽きられる」 京セラが語る“10年間”の進化、限定カラーの発売についても聞いた(3/3 ページ)
京セラの高耐久スマートフォン「TORQUE」が日本発売から10周年を迎えた。京セラは「トルクの日」にちなみ、10月9日に報道陣を招いてイベントを開催した。京セラで、TORQUEの開発やマーケティングに関わる3人が登壇し、TORQUE開発の歴史や技術の進化、デザインの裏話、今後の展望などを説明した。
10周年記念カラーの「オリーブグリーン」は超限定製品
TORQUEシリーズには、根強いファンがいることがうかがえる一方で、いい企画があったとしても量産化に至りづらいのも事実だ。TORQUE STYLEでの10周年記念カラー投票の企画ではTORQUE G06の新色として「オリーブグリーン」が1位に輝いた。北村氏は「マット系のソリッドカラーを用意したところ、そこに対して評価をいただいた」と手応えを見せ、「カバーだけの交換では無理やりな感があり、今回はサイドパネルまで合わせて組み替えられるようにした」と話す。
オリーブグリーンのTORQUE G06は「ご愛用感謝キャンペーン」(10月9日〜12月1日)の中で、たった3人に抽選で当たるという極めて限定的な具現化に至った。TORQUE STYLEの編集部では「既製品を利用して、オリーブグリーンのストラップを制作している」(吉田氏)が、こちらも「発売の予定はない」(吉田氏)という。
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「それ(TORQUE G06のオリーブグリーン)を作ってビジネスにするとなると、やはり数が必要になるので……」と北村氏は言う。「ユーザーさんに楽しんでもらうという部分と、京セラが法人事業にシフトしていく方向性をうまくバランスできるといいが、それ(企画)がビジネスのフェーズへ行くときに、つながらない部分がある。厳しい状態にあるのは事実」(北村氏)
激レア製品になりそうなTORQUE G06のオリーブグリーンだが、その実物は10月12日、京セラ みなとみらいリサーチセンターで開催される「TORQUEの10周年を祝う スペシャルイベント」にて展示、披露される予定だ。そのでの反響に期待したい。
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