「Apple Intelligence」の一部機能、英語設定なら日本でも利用可能に
Appleは、生成AI採用のパーソナルインテリジェンスシステム「Apple Intelligence」の一部の機能をβ版として提供開始した。日本語ではまだ使えないが、ウェイトリストに登録できる。
米Appleは10月28日(現地時間)、「iOS 18.1」を含む一連のOSアップデートの配信を開始した。このアップデートで、生成AI採用のパーソナルインテリジェンスシステム「Apple Intelligence」の一部の機能もβ版として提供する。
Apple Intelligenceが使えるのは、iPhone 16シリース、iPhone 15 Pro/Pro Max、A17 ProまたはM1以降を搭載したiPad、M1以降を搭載したMacのみ。
日本語で使えるようになるのは「来年」だが、デバイスとSiriの言語を英語(米国)に設定すれば、日本でも使えるようだ。
日本語のままでも[設定]に「Apple IntelligenceとSiri」という項目が表示されるようになるが、日本語のままでは利用できない。
Apple Intelligenceを使うには、英語設定にし、[Settings]→[Apple Intelligence & Siri]を選択し、「Join the Apple Intelligence Waitlist」をタップし、次の画面で「Join Waitlist」をタップする。受け付けられると通知が届き、Apple Intelligenceのダウンロードが始まる。(本稿執筆現在、まだダウンロードは始まっていない。)
サポートページによると、通常、Waitlistに参加してから数時間以内に有効化できるが、待機時間は異なる場合があるという。
今回のリリースで使えるようになる機能は以下の通り。
- 文書作成ツール
- 写真での自然言語検索
- 写真のクリーンアップ(Androidの「消しゴムマジック」のような機能)
- 「Memory Movie」の作成
- 通知の要約
- 「さまたげ低減」の集中モード
- 「インテリジェントブレークスルーと非通知」の集中モード
- メール内の優先メッセージ
- メールとメッセージのスマートリプライ
- メールとメッセージでの要約
- Siriの機能強化(製品知識、より回復力のあるリクエスト処理、新しい外観と操作感、より自然な音声、Siriへの入力機能など)
文書作成ツールは、Apple純正のメール、メッセージ、メモなどだけでなく、サードパーティ製アプリでも、テキストの書き換え、校正、要約に使うことができる。
SiriにもApple Intelligenceが統合される(設定で無効にすることも可能)。会話がより自然になるという。また、アクティブになっているときは、画面の端に沿って光るようになる。
写真アプリでは、自然言語検索により、例えば「絞り染めTシャツを着てスケートボードをしているマヤ」のように、探しているものを説明することで写真を探せる。
メールでは、当日中のランチの招待状や搭乗券など、ユーザーにとって重要と判断されたメールが受信トレイの上部に新しいセクションとして表示される。受信トレイ全体で、メッセージを開かなくても要約を確認でき、長いスレッドの場合は、「要約」をタップまたはクリックすると、関連する詳細が表示される。さらに、スマートリプライは、迅速な応答のための提案を提供し、メール内の質問を特定して、すべてに回答されていることを確認する。
今後数カ月でさらに多くの機能が登場する予定だ。
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