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「マイナ免許証」の運用開始日は2025年3月24日 閣議で正式決定
9月に示された道路交通法の一部改正の施行するための政令について、10月29日の閣議で正式に了承された。これにより、2025年3月24日から都道府県警察本部が指定する免許センターや一部警察署で所定の手続きをすることでマイナンバーカード(個人番号カード)を運転免許証として利用できるようになる。
10月29日に行われた定例閣議において、道路交通法の一部改正を施行するための政令が承認された。これにより、運転免許証として利用できるようにする制度(いわゆる「マイナ免許証」)が2025年3月24日から運用されることが確定した。
【訂正:18時40分】初出時、マイナ免許証に関する説明に一部誤りがありました。おわびして訂正いたします
マイナ免許証の新規発行/切り替え/追加を希望する人は、2025年3月24日以降に都道府県警察本部が指定する「免許センター」や一部の警察署で手続きを行える(詳細は都道府県警察本部のWebサイトなどで順次告知される)。
同日以降の手数料は以下の通りだ(標準総額:括弧内は特定試験免除時)。
- 運転免許証の新規取得時
- マイナ免許証のみ:1550円(1350円)
- 運転免許証:2350円(2100円)
- 運転免許証+マイナ免許証:2450円(2200円)
- 運転免許証の更新時
- マイナ免許証のみ:2100円
- 運転免許証:2850円
- 運転免許証+マイナ免許証:2950円
マイナ免許証の保有者は、以下のメリット(特典)が付与される。
- 住所変更手続きの特例(ワンストップ化)
- 市町村/特別区でのカードの住所変更手続きと同時に、免許証の住所も変更可能
- カード保有者本人の同意が必要
- マイナンバーカードと既存の免許証の両方を持っている場合は非対応
- 更新時講習のオンライン受講
- 「優良」「一般」の講習をオンラインで受講可能
- 写真の撮影(提出)と視力検査、免許データの更新は、都道府県警察本部が指定する箇所で行う)
- 「初回」「違反」「高齢者」はオンライン受講不可
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