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2024年は「楽天モバイル+日本通信」がベストな組み合わせだった ベストスマホは23年発売の「Pixel 8」(1/2 ページ)

2024年に使用したモバイル回線とスマートフォンを振り返ります。メイン回線は年間を通して楽天モバイルでした。サブ回線として、安さが際立つ日本通信が活躍しました。

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 2024年も残りわずかになりました。今年もスマホ業界では料金の変更や新端末の発売などさまざまことがあり、それに合わせて契約回線を変えたり、端末を機種変更したりした人も多いでしょう。そこで今回は筆者のメイン回線/サブ回線やメイン端末の遍歴をたどりながら、2024年を振り返ります。

メイン回線は年間を通して楽天モバイル

 まず、筆者のメイン回線は年間を通して楽天モバイルでした。2023年2月にOCN モバイル ONEから乗り換えて以来、ずっとメインで使っています。

 メインにしている理由は料金の安さに加え、何よりRakuten Linkにより国内通話がほぼ無料でかけ放題の点です。筆者は通話の機会は少ないものの、たまに長電話をすることがあり、通話料金が意外に高くて驚くことがありましたが、楽天モバイルなら安心です。

 また、筆者はいわゆる楽天経済圏にどっぷりつかっており、楽天モバイルの契約で各サービスがよりお得になるのも魅力です。ネット通販も以前はAmazonばかりでしたが、最近は楽天市場を使う割合が増えました。楽天モバイルや楽天経済圏に対する満足度は高く、他社への乗り換えはしばらくなさそうです。

 ただし、通信品質はまだ万全とはいえません。普段はそれほど不満はありませんが、たまにY!mobile、UQ mobileやahamo、povo2.0、LINEMOを使ってみると、やはり楽天モバイルより安定感が高いと感じます。楽天モバイルは特に筆者の自宅近くにある商店街のカフェや飲食店に入るとつながらないことが多く、今でもサブ回線の備えは欠かせません。

楽天モバイル
つながらない箇所はアプリ「my楽天モバイル」から報告できる。筆者もできるだけ報告しているが、電波が悪い場所ではそもそも報告の送信ができないので諦めることもある

 また、筆者の毎月のデータ使用量は4GB前後です。楽天モバイルの最強プランはデータ使用量が3GBまでなら月額1078円(税込み、以下同)ですが、3GBを超えると月額2178円に上がってしまいます。そこで、楽天モバイルでのデータ使用量は3GB未満に抑え、残りの1GBはサブ回線でまかなう体制をとっています。

povo2.0のギガ活のau PAY利用特典が終了

 サブ回線として、2024年上半期まで重宝していたのがpovo2.0です。povo2.0のギガ活というサービスの中に、対象店舗でau PAYを使って買い物をするとデータ容量が無料でもらえる特典がありました。筆者は対象店舗であるローソンやドトールコーヒーをよく利用していたため、サブ回線のデータ通信はギガ活でもらった無料のデータ容量でまかなえていました。

 しかし、残念ながら2024年6月末でau PAY支払いによるデータ付与の特典が終了してしまいました。povo2.0には1GB(180日間)で1260円といった副回線に適したトッピングが用意されているものの、これまで無料だったものが有料になるのは抵抗が大きく、このタイミングで副回線の見直しが迫られました。

楽天モバイル
ギガ活のau PAY支払いによる特典は6月30日で終了。この特典だけでデータ容量をまかなっていた人も多いはず。

 ちなみに、11月19日にはローソンに来店するだけで100MBのデータ容量(最大月10回)がもらえる「povo Data Oasis」も開始しました。ただ、こちらは付与後すぐに24時間の有効期間が開始するため、ギガ活のようにデータ容量をストックし、好きな時に使うことはできません。

楽天グループの株主優待をサブ回線にするも、大きな誤算

 povo2.0の次に副回線に選んだのは、何と楽天モバイルです。もともと楽天グループの株主優待で、音声通話と月30GBのデータ容量が1年間無料で使えるeSIMをゲットしており、これを活用することにしました。

 本来、サブ回線はメインとは異なるキャリアを選ぶのが定石ですが、メインもサブも楽天モバイルという謎の組み合わせです。ただ、月30GB使える株主優待eSIMをデータ通信に使うことで、データ使用量を気にせずに思い切り使えるようになりました。

 ただ、すぐにトラブルに見舞われました。そもそも、株主優待eSIMには楽天モバイルで契約したeSIMとは異なる点があり、その1つがeSIMの機種変更手順(eSIMを他端末に移す手順)です。

 楽天モバイルのeSIMはマイページから簡単に機種変更できますが、株主優待のeSIMは問い合わせ窓口に電話連絡して機種変更用のQRコードが載った用紙を郵送してもらう必要があります。そのQRコード用紙の発送が大幅に滞っているようで、筆者はeSIMの再発行申請から3カ月たった現在でも用紙が届いていません。7月に機種変更した際にeSIMを移すことができず、その後、株主優待用のeSIMは活用できませんでした。

楽天モバイル
株主優待のeSIMの機種変更は専用ダイヤルに電話し、QRコードの用紙を送付してもらう必要がある。この送付が滞っており、筆者は申請してから3カ月以上たっても届いていない

 この株主優待は2025年も実施します。いろいろと制限はあるものの、音声通話と月30GBのデータ容量が1年間無料で使えるのは非常にお得なので、筆者は2025年も株主優待を利用しようと思っています。しかし、eSIMの機種変更手順が現状のままであれば、選択可能なら次回は物理SIM(pSIM)を選ぶつもりです。

2024年のベストサービスは「日本通信」 最強のサブ回線に

 楽天モバイルの株主優待eSIMが使えなくなったため、再びサブ回線を見直す必要に迫られました。そこで選んだのが日本通信です。日本通信の「合理的シンプル290プラン」は月1GBのデータ容量が月額290円と激安です。楽天モバイルで特に困っていた自宅近くの商店街はドコモ回線の電波が入りやすいことからも、日本通信をサブ回線にすることにしました。

 実はギガ活の無料データ特典終了時にも日本通信をサブ回線にするか検討したものの、昼や夕方の速度低下がネックで見送っていました。しかし、2024年夏頃から日本通信を含めたMVNO全体の速度が向上したようで、筆者の使用エリアでは最も利用が増える昼12時台でも最低限のことはできるようになりました。口コミなどを調べると都心部ではまだまだ1Mbps以下になることもあるようですが、筆者のスマホ利用は通勤時に電車内でSNSを見るくらいなので、あまり影響はありません。

 それ以降、現在もメイン回線は楽天モバイル、サブ回線は日本通信の合理的シンプル290プランです。

日本通信
日本通信SIMの通信速度。11月の筆者の自宅での測定では、昼や夕方でも最低限の速度が出ていた。都心部では遅いという口コミもあるが、この安さなのでうまく活用したい

 個人的に選ぶ2024年のベストサービスは日本通信です。もともと料金は最安値級でしたが、2024年10月にahamoが料金据え置きでデータを増量した「ahamoショック」後にさらに実質的に値下げし、圧倒的な安さになりました。通信速度は万全とはいえないものの、安さを重視する人には一番オススメの通信サービスです。筆者のようにサブ回線にするのもよいでしょう。

 2024年は月20GBや月30GBの容量帯の競争が激しく、年後半には「ahamoショックを契機とする30GBの値下げ競争」も話題になりました。値下げ競争はよいことですが、個人的には月6GBや月10GBあたりでも同様の競争が起きてくれればうれしいなと思っています。

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