30GBの「ahamo」は国際ローミングにも最適 海外でも“普段の感覚”で使えるありがたさを実感(2/2 ページ)
容量が30GBに増量されてより魅力的になったドコモのオンライン限定プラン「ahamo」だが、海外でも30GBまで利用できる。ルーターをレンタルしたりSIMを購入したりする必要がないのが魅力。データプラス(シェア回線)で契約している回線も国際ローミングの対象になる。
増量したahamoなら海外でも「普段の感覚」のまま安心して使えた
ahamoを海外で使うには、端末側で国際ローミングの項目をオンにする必要がある。国際ローミングは、持ち込んだ端末の相性はもちろん、地域によっては帯域を制限することもある。多くの地域で利用できることに間違いはないが、快適に利用できるかどうかは別問題だ。
筆者が11月に香港に渡航した際、現地キャリアの3(Three HK)に接続。5G環境も快適に利用することができた。筆者はahamoを用いて過去にも韓国、中国本土、台湾などにも渡航しているが、どの地域でも安定して高速通信を利用できた。
使った端末は「iPhone 16 Pro」と、Huaweiの「Pura70 Ultra」だったので、海外の通信環境でも問題なく利用できた。このような場面では、日本以外で使用される多くの通信バンド帯を利用できる機種の方がより快適に利用できる。
今回、筆者は香港で3日間ほどahamoのプランにて国際ローミングの環境で利用した。増量されて使える容量が30GBもあるため、容量の節約などは考えず日本で使うのと全く同じ感覚で利用することができた。
実際に2泊3日の渡航で使った容量は約17GBだ。ここでは普段から使う容量に加え、現地で購入したスマートフォンのセットアップ、動画や画像のアップロードにも使ったため、1日あたり5GB強と通常よりも多めに使ったと考える。
一般的な利用シーンなら1日にせいぜい1GB程度の利用量と考える。仮にahamoのローミング期間の全日程15日間、毎日1GBの通信を行ったとしても「まだ半分も使える」と考えれば、心に余裕を持ってスマートフォンを使えるはずだ。現地の記録をSNSにアップロードすることはもちろん、現地から動画配信することも大きな不安なく可能だ。
ahamoなら、海外旅行のモバイル通信が快適になる
国際ローミングが基本料金内で使えるahamoなら、海外旅行で懸念する「滞在中のスマートフォン」の問題の大部分を解決できる。筆者は現地SIMを購入することが多かったが、ahamoの国際ローミングにしてからは、現地の電話番号が欲しいという用途以外では購入していない。
旅行に際して、コスト面、設定面の負担がなくなるのは大きなメリットだ。ペア旅行であれば、仮に相方がahamoでなくとも、ahamoで使用しているスマートフォンのテザリング機能で「ポケットWi-Fiの代わり」として利用することもできる。30GBもあれば、2人で3泊程度の旅行であれば容量的には問題ないと考える。
年末年始は長期休暇を使用して海外旅行に行こうと考える方もいることだろう。そのような場面でも安心して使える通信環境として、ahamoを用いた国際ローミングも選択肢の1つに加えてみてはいかがだろうか。
著者プロフィール
佐藤颯
生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。
スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。
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